上写真＝湘南ベルマーレのDF石原広教とサガン鳥栖のMF松岡大起（写真◎スクリーンショット）
■2021年2月27日（土）15:00KO J1第1節（＠レモンガススタジアム平塚）
湘南ベルマーレ 対 サガン鳥栖
「開幕戦は“気持ちのぶつけ合い”」
開幕戦前日の2月26日に22歳の誕生日を迎える湘南のDF石原広教。今季は背番号を「3」に変え、またDF岡本拓也、MF梅崎司とともにチームのキャプテンを務める。石原自身にとって、特別なシーズンとなりそうだ。今季の開幕を前に、石原の言葉に力がこもる。
「昨年は最下位という結果に終わってしまいました。本来であれば降格していたシーズンです。今年、奇跡的にまたJ1で戦えるチャンスをいただいたと思っているので、昨年と同じような形では終わらせない。チームで前向きに、しっかり頑張っていきたいと思っています」
新型コロナウイルス禍の特別なレギュレーションにより、最下位に終わるもJ2降格を免れた2020シーズン。石原はその結果を重く受け止めつつも、顔を上げて新たな戦いを見据えている。
一方、鳥栖のMF松岡大起も、「最終的には自分たちのサッカーを体現できたと思っているんですけれど、なかなか自分たちのゲームをしても勝てない時期があったり、チームが目標とする順位にも届いていなかった」と、昨季の苦悩を振り返る。反省を踏まえて臨む新シーズンは副キャプテンに就任。6月に20歳となる節目の年に、さらなる活躍を目指す。
「今シーズン、副キャプテンをやらせていただいています。一人ひとりが声をかけ合うことはチームとして意識してやっていますが、その中で自分は誰よりももっと声を出さないといけない。チームが勝つために、チームがうまく回るために、自分ができることを最大限にやっていこうと思っています」
それぞれのチームの若きけん引車である石原と松岡。2人にとって、飛躍を期すシーズンのスタートとなる一戦が重要であることは言うまでもない。
「鳥栖は人に対してすごく強く来る。昨年は（中3日で）2試合連続で戦って、お互いに難しさもあった中、両方とも引き分けという結果で終わりました。ただ、お互いにすごく勝ちにこだわってやれていた。（今季の）開幕戦も“気持ちのぶつけ合い”というような試合になると思うので、僕たちは全員が気持ちの面で負けないように、やれたらいいなと思っています」（石原）
「開幕戦はすごく大事になるので、そこに向けてしっかり勝つための準備をしてきました。湘南の印象はプレッシャーがすごく速くて、切り替えの面でもすごく速い。前への推進力があって、勢いのあるチームだと思っています。そういった切り替えの部分でも鳥栖は絶対に負けてはいけない。速い展開になることが多くなると思うので、自分たちのゲームに持っていけるようにしたいです。石原さんもおっしゃったように、昨年は難しい状況の中で2試合やって、どちらも引き分けという結果に終わっています。今シーズンはしっかり勝ち切り、初戦でいいスタートを切れるようにしたいと思っています」（松岡）
2月27日、レモンガススタジアム平塚のピッチ上では、若き才能とほとばしる情熱、そして勝利への執念がぶつかり合う。