簡単なボールをしっかり決め切る
キャンプでは3トップの中央でプレーし、アピールを続けた（写真提供◎Y.F.M.）
ーーキャンプでは3トップの中央を前田大然選手と争っていました。レオ・セアラ選手はまだ来日できていませんが、競争に勝つには何が必要でしょう。
オナイウ 点を取り続けることですね。ゴールを決める、ゴールに絡むことが重要だと思っています。それは変わりません。
ーー自分と他の選手との違いについて、どう考えていますか。
オナイウ F・マリノスの前線の選手はけっこう足の速い選手が多いですが、自分は彼らとは全然違うタイプだと思います。ペナルティーエリアで仕事する選手。本当に、このチームは技術があり、ゴール前までボールを持っていける選手が多く、ゴールチャンスはたくさんある。そこでこれまで以上に決められれば。よくみんなから言われるんですけど、「簡単なボールを外して難しいのを決めるよね」と。自分ではそういう意識はないのですが、決めなければという意識が働いて焦りが出ているのかもしれません。逆に難しい方は自然体でできていると。簡単なボールをしっかり決め切れるようになったら、本当の意味でのストライカーに近づけると思っています。
ーー去年はチャンピオンチームに加わることになりました。その中で自身の結果、ゴール数についてはどう考えていますか。
オナイウ 責任を感じますし、何でこれしかできないんだという不甲斐ないさがありました。自分の中ではもっとできると思っているし、でも、結果として残ったのはJリーグでは4点だけ。悔しさの残るシーズンになりました。今季はしっかり決め切ることで勝利につなげたい。
ーー個人的に設定している数字はありますか。
オナイウ 数字を言うタイプではないんですが、去年、エリキ選手とジュニオール・サントス選手とマルコス・ジュニオール選手が10点以上を取っていました。ただ、そこに甘えちゃいけないというか、ブラジル人頼みのチームと思われるのは嫌なので、「俺もいるんだぞ！」というのを見せたいし、見せなくちゃいけないと思っています。その意味で2ケタは取らないといけない。そうすればチームの順位も上位に来るはずですし、センターフォワード（CF）の選手として、2ケタは取らなければと思っています。