ガンバ大阪の宮本恒靖監督、三浦弦太キャプテンが19日、『FUJI XEROX SUPER CUP 2021』の前日会見に臨んだ。宮本監督は「キャンプでやってきたことを出したい」と話し、三浦主将は「内容と結果を意識して戦う」と意気込みを語った。

上写真=前日会見で意気込みを語るG大阪の宮本恒靖監督(写真◎スクリーンショット)

結果と内容がリーグ戦につながる(三浦弦太)

 昨季、G大阪は川崎フロンターレと3度対戦した。ホームで対戦したJ1第8節の試合は0-1で敗戦。敵地で戦った29節の試合は0-5と大敗し、目の前で優勝を決められた。そして記憶に新しい1月1日の天皇杯決勝も0-1で敗れ、同じチームに3連敗。悔しさだけが残る結果になった。

 新シーズンの幕開けを告げる今回のゼロックススーパーカップは、そんな過去を払しょくし、リーグ、天皇杯ともに『準優勝』に甘んじることになった自分たちの現在地を知る試合でもある。宮本監督は決戦を前に、こう語った。

「新シーズンの最初の試合を戦うにあたって、われわれがキャンプから積み上げてきたものをしっかり出せるようにしたい。まだまだ道半ばでありますけども、そういう試合をお見せできればと思っています」

 天皇杯決勝では粘り強い守備を見せた。だが、耐えきれずに失点。守る時間が長くなり過ぎたことが敗因の一つであり、「うまくあまりボールを持てなかったという印象はありますし、そういったところを改善する必要はあると思います」と指揮官は試合後に語っていた。今季のキャンプで取り組んだのは、まさにその点だ。ボールをしっかりつなぎ、ゲームをコントロールする力をつけるべくトレーニングに励んだ。

「やはり自分たちがトライしてきたことを出したいという部分と、川崎Fの強みをいかに消すことができるか。そこを踏まえて戦いたい」と指揮官はゼロックス杯では内容と結果を求めると語った。オンライン会見に出席した三浦キャプテンも同様のスタンスだった。

「チームとして昨年できていたことを続けることと、新しくトライしていることがキャンプを通して徐々にうまくいっていると選手も感じています。それを試合の中でいかに出していけるかがポイントになる。ゼロックススーパーカップの内容と結果がリーグ戦にもつながっていくと思うので、そういったところを出していけたらと思います」

 チームの雰囲気がよく、充実のキャンプを過ごせたことで自信も深まっていると三浦はチーム状態を説明。「昨年は非常に悔しい思いをフロンターレ相手にしてきたので、その悔しさをまず一発目で晴らしたい。相手はやっぱり攻撃に特長のあるチームだと思うので、そこは自分も守備陣として粘り強く、無失点で試合を終われるようにやっていきたいと思います。チャンスというものを今年はできるだけ多くつくり、決め切れるように」と、川崎F戦での勝利を誓った。
 
 G大阪は、シーズンの幕開けを告げる一戦で勝利をつかめるか。ゼロックススーパーカップは20日、13時35分、埼玉スタジアムでキックオフされる。