今シーズン、中央大から浦和に加入した新人の大久保智明が17日、さいたま市内でのトレーニング終了後、オンラインで報道陣の取材に応じた。2月27日に開幕する新シーズンに向けて、意気込みを語った。

上写真=大卒1年目から活躍が期待される大久保智明(写真提供◎URAWA REDS)

埼スタのピッチでプレーしたい!

 2月27日の開幕戦(FC東京戦)まで残り10日。大きな期待を集める大卒新人の大久保智明は、プロ1年目から活躍することを誓っている。

「10ゴールを目標にしています」

 中央大の3年時に内定が発表され、2年前から特別指定として練習に参加してきた。昨年はケガに苦しみ、大学でも思うようにプレーできなかったが、それもこれもルーキーイヤーから万全のコンディションで臨むためだ。昨年は手術に踏み切り、リハビリに励んだ。そして、沖縄キャンプから必死にアピールを続けている。持ち場は右サイドハーフ。ポジションをつかむための努力を惜しまない。リカルド・ロドリゲス新監督の戦術を理解するために、ポジショナルプレーが体に染み込んでいる先輩の田中達也の助言も仰いでいる。

「探り探りやっています。チームあっての自分。得意のドリブルをどのように融合させるかを考えています」

 東京ヴェルディの下部組織で育ち、技術の高さは折り紙付き。大学ではレフティー独特のリズムを生かしたドリブルだけではなく、ゴールにつながるプレーも磨いてきた。正確なクロスに鋭いシュートは目を見張るばかり。浦和では同じように小柄でサイドを主戦場とするドリブラーの関根貴大をお手本としている。まだ存分に個性を発揮できていないが、表情に焦りはない。

「日々、成長していければいいと思っています」

 真っ赤に染まるホームスタジアムへの思いは強い。特別指定選手として、ルヴァンカップでベンチ入りした2年前の光景が頭から消えない。

「ウォーミングアップでピッチに入っていく瞬間、サポーターの応援には鳥肌が立ちました。僕もあのピッチでプレーがしたいです」
 FC東京との開幕戦は、埼玉スタジアムで開催される。2月27日に向けて、アピールを続けていく。

文◎杉園昌之