2021年J1リーグチャンピオンの川崎フロンターレは、2月20日のFUJI XEROX SUPER CUP 2021で新シーズンの幕を開ける。プロ2年目のシーズンを迎える旗手怜央は、早くも背番号を変えてリフレッシュ。その思いを語った。

上写真=背番号を47に変えて新シーズンに臨む旗手怜央。さらなる結果を求める1年に(写真◎KAWASAKI FRONTALE)

「大きな番号はぱっと見て目立つので」

 もしかしたら、2021年の川崎フロンターレで最大の「変化」かもしれない。

 旗手怜央、背番号47。

 2020年の30から、47? もちろん、理由がある。

「高校3年間でつけていた練習試合用のユニフォームが47で、思い入れがある番号でした。今年、好きな番号を選んでいいと言われて、その47を選びました。まだ公式戦でユニフォームを着ていないのでなんとも言えないですけど、大きな番号はぱっと見て目立つので、またすぐにファン・サポーターの皆さんに覚えてもらえればいいと思います」

 初心忘れるべからず、だ。

「僕自身、高校の3年間がなければいまがないという思いがあります。高校3年間、サッカーだけやってきた感覚ですし、その3年間でつけていた番号を素直につけたいと思いました」

 静岡学園高でボールを追いかけていた日々の思いを、番号に込めたのだ。早ければ2月20日のFUJI XEROX SUPER CUP 2021でお披露目されるが、ファン・サポーターに見せたいのは「47」だけではない。

「去年、左サイドバックもやりましたけれど、そこでも前のポジションでも、どこでプレーしていても、見てすぐに旗手怜央だと分かってもらえるようなプレーをしたいと思っています。そこまでポジションにこだわり過ぎないというか、どこで出ても『あいつ、すごいな』と思われるプレーができればいいかなと思います」

 ポジションで評価されるのではなく、プレーそのもので判断してほしい。つまり、「旗手怜央という名のポジション」で自分を表現し続ける、ということだ。

「チームとして去年の結果を塗り替えることを目標にしています。だから、去年と同じことをやっていたらダメですね。攻撃でも守備でも違う部分を出しつつ、去年のベースを残していかなければならないんです」

 2020年はルーキーイヤー。リーグ戦は全31試合出場で、そのうち先発は14試合、5得点を挙げている。ルヴァンカップでは2試合先発を含む5試合出場1得点、そして天皇杯は出場2試合とも先発と、計35試合に出場した。その実績にまた新たな何かを加えなければならない。

「去年、数字は残せましたけど、納得のいく数字ではありませんでした。もっとたくさんの数字を残したいし、技術の部分をもっと上げていきたい」

 具体的にどんなことをレベルアップさせたいか、の問いには「あるんですけど、言いたくないです。それだけは控えさせていただきます」と笑ってかわしたが、それはピッチで披露するものだと決意している証拠だ。

「去年はたくさん出させてもらって、いろいろな経験をさせてもらいましたけど、また新たにレベルアップさせられるように個人の結果を去年以上に残していきたいと思います。去年の活躍、といってもたいしてしていませんけど、それがまぐれではない、やっぱりすごいなと思われるような年にできればと思います」