川崎フロンターレは2月9日、ギラヴァンツ北九州と45分×3本で練習試合。1-1、3-2、2-0で6-3の勝利を収めた。1得点のレアンドロ・ダミアンは来日3年目で副キャプテンに就任。目標の全タイトル制覇に向けて全精力を注入する。

上写真=北九州とのトレーニングマッチで1ゴール。レアンドロ・ダミアンは今季も決めまくってくれそうだ(写真◎KAWASAKI FRONTALE)

「すべてのタイトルを取りにいきたい」

ギラヴァンツ北九州との練習試合では計6ゴール。塚川孝輝、三笘薫、遠野大弥、知念慶、宮城天の得点者リストに、レアンドロ・ダミアンの名前も書き込まれた。

「おかげさまで全体としていいゲームができました。シーズンが始まる前の練習試合は重要になりますが、ここまでいい練習もできているので、開幕までにしっかり準備できています。個人的にもフィジカルの状態は上がってきていい状態です」

 リラックスできているのか、にっこりと現状を説明した。

 加入3年目となる今年は、副キャプテンを務めることも発表された。キャプテンの谷口彰悟、同じ副キャプテンの登里享平、脇坂泰斗とともに、プレー以外の面でもチームを引っ張る立場となった。

「いままで自分が過ごしてきたクラブでキャプテンを務めたことがあるので、その経験を生かしながらやっていきたいと思います」

 改めて芽生えるリーダーシップは、チームの大きな力になるだろう。今年も狙うは全冠制覇ときっぱり。

「自分の個人的な目標は、昨年と同じようにすべてのタイトルを取ることです。簡単な試合はありませんが、できることを精一杯表現してすべてのタイトルを取りにいきたいと思います」

 中でも、今年参戦するAFCチャンピオンズリーグのタイトル獲得は、クラブの悲願だ。すでに2年前にこの大会を経験していて、2勝2分け2敗のグループ3位でグループステージ敗退の憂き目にあっている。

「(前回のACLでは)いろいろな試合、いろいろなシーンが思い出に残っていますが、ホームで(同じブラジル人の)フッキやオスカルと対戦した試合(上海上港戦)ですね。追いつかれてしまい、あのゲームに勝ちきれば次のステージに行ける可能性があったので残念です」

 2019年5月7日のグループステージ第5節でレアンドロ・ダミアンも0-1からの同点ゴールを決め、そのあと谷口が決めて逆転したが、フッキの同点弾を浴びてドローに終わった。最終節に勝ったものの、大会を去ることになった。

 だから、教訓は忘れない。

「今回のACLはタイトな日程で連戦になります。しっかりした集中力で試合に入ること、監督の要求を受け止めて表現できるかが大事になってきます」

 そんな悔しい2019年を超えて、2020年はチームの進化とともにレアンドロ・ダミアンもチームによりフィットした。「3年目の正直」で、アジア王者になってみせる。