横浜F・マリノスの高野遼がオンラインで取材に応じた。プロ5年目、ヴァンフォーレ甲府から横浜FMに復帰して3年目の迎えるシーズンに懸ける思いは強い。キャンプでのテーマと、2021年への意気込みを語った。

上写真=キャンプでケガなく1年戦える準備を着々と進めている高野遼(写真提供◎横浜F・マリノス)

昨季以上のアシストを目指す

 横浜FMに復帰後、2シーズンはケガに苦しんだ時期もあり、自らの力をフルに発揮できたいとは言い難い。昨季のリーグ戦の出場数は13試合。その数字は、本人的にも満足いくものではないだろう。

 ただし、11月末に再開し、カタールで集中開催されたACLでは5試合中、3試合に先発。1試合は途中出場で、出番がなかったのはすでにグループステージ突破が決まっていたシドニーFCとのGS最終節のみだった。しかも、カタールから帰国後のリーグ戦(J1)も先発を飾っている。

「マリノスに帰ってきて、今年が3年目。去年、おととしとケガに悩まされたり、自分の調子もあまり良くなかった。でも去年の終盤は、ああやって試合に使われていたので、ある程度の自信もやっとついてきたかなと思います」

 高野自身も、いい形で2020年を締めくくったと実感していた。迎えた新シーズン、そのスタートとなるキャンプでまずポイントに置いているのが、ケガなくプレーするベースをつくり上げることだ。「キャンプも含め、1年間、ケガなくやること」をテーマにフィジカルを鍛え、開幕への準備を進めている。「なるべく弱点をつくらないような体づくりをしたい」と、バランスよく鍛えて、タフなシーズンに備えている。

「今年は(プロ)5年目というもあるし、(F・マリノスに)帰ってきて3年目で、自分の中では節目の年とも思っています。去年、おととし以上にリラックスして臨めている部分もありますし、その中でも気持ちは入っていて、良い感じで臨めると思っています。とにかくケガなく、今年を乗り越えれば、おのずといい結果がついてくると思っています」

 左サイドバックが主戦場だが、昨季もプレーした左ウイングでも「チームのために試合に出られるなら。与えられたポジションで自分の力を発揮したい」と言った。2020年にリーグ戦で記録したのアシスト数「4」を越えたいとも話した。キャンプは、ここまでは順調に消化し、その言葉からは充実感もうかがえた。コンスタントに出場できさえすれば、チームにしっかり貢献できるとの自信が、今の高野にはある。