アビスパ福岡待望のストライカーがついに登場だ。今季加入したブルーノ・メンデスが1月25日の練習からチームに合流したのだ。笑顔が似合うブラジリアンがチームにもたらした明るさ。そのパワーで2021年のJ1を駆け抜ける。

上写真=ニコニコしながら語り続けたブルーノ・メンデス。昇格組の福岡で攻撃の柱になる(写真◎スクリーンショット)

「全力で戦う姿、ゴールへ向かう姿を見てほしい」

「いよいよという感じで合流を待っていました!」

 ブルーノ・メンデスがやって来た! 隔離期間を終えて1月25日に新しいチームメートとともに体を動かした。セレッソ大阪の2年間、48試合で15得点のストライカーがついに合流した。

「明るく楽しい雰囲気でトレーニングする姿勢でずっとやってきて、笑顔を見せながら練習できました。みんなからもやる気が感じられて、すごく快く受け入れてもらったと感じています。みんなとともに頑張っていければと思います」

 にこやかにそう話して、合流初日を振り返った。長谷部茂利監督も「外国人選手は何人か明るいキャラクターの選手がいるので、チームが明るくなってさらにいい雰囲気になりました」と大歓迎だ。

 その明るさがゴールの原動力になるだろう。昨年は9ゴールを挙げてC大阪の4位躍進の一助になった。長谷部監督もゴールとアシストを求めていると明言、本人にも伝えているという。ブルーノ・メンデスも望むところだ。

「センターフォワードというポジションなので、エリア内での働きが強みです。ゴール、アシスト、守備とあらゆる面でセンターフォワードとしての役割を担って貢献できることを考えてプレーしていきます」

「昨季の9ゴールはリーグでの得点ですが、カップ戦では3ゴールを挙げているので、その数字を上回れるようにしたい。常に力強くプレーすることで昨年の数字を超えるという目標を掲げてプレーしたいと思っています」

 年間12ゴール以上。そのためにはやはり、新しい仲間との相互関係が重要になる。

「チームにとって準備期間が重要だととらえていて、良い状態でキャンプを迎えて連係を深めていきたい。同時にフィジカルも高めていって準備しなければいけないと思っています」

 もちろん、ゴールのために特別な秘訣があるわけではない。必要なことは、そのキャラクターと同じ実直さだ。

「これまで所属してきたチームでもそうしてきましたが、できることを続けてトレーニングの中でベストを尽くすだけです。特別なことではなく、やれることをやって、それを続けていって期待に応えられればいいと思います」

 特別ではない、自分のできること。それは戦うことだ。

「ピッチの中では全力で戦う姿、ゴールへ向かう姿を見てほしい。そういう姿勢でプレーすればゴールチャンスは巡ってくると思います。サポーターの皆さんにはチーム全体を後押ししていただいて、一緒にいい結果を得られればと思っています」

 福岡のメンバーとしての初日に呼びかけた、ファン・サポーターとの共闘。愛くるしい笑顔がきっとファン・サポーターを虜にして、ともに戦うパワーになるはずだ。