ロティーナ新監督を迎え、新加入選手も11人と大型補強に成功した清水エスパルス。1月15日に行われた新体制発表会見では、日本代表のGK権田修一が「清水から世界に発信していきます」と話すなど、誰もが熱く抱負を語った。

上写真=日本人の新加入選手たち。個性的な実力派が集結した(写真◎清水エスパルス)

新ユニフォームに身を包んで決意

 大型補強を敢行した清水エスパルスで、大熊清ゼネラルマネージャーは「既存の選手と化学反応を起こしてほしい」と期待を寄せている。GK権田修一、GK永井堅梧、DFウィリアム・マテウス、DF片山瑛一、DF鈴木義宜、MF中山克広、MF原輝綺、MF成岡輝瑠、FW指宿洋史、FWチアゴ・サンタナ、FWディサロ燦シルヴァーノと個性と実力にあふれるメンバーが集結。東京ヴェルディ、セレッソ大阪で実績を残してきたロティーナ監督を迎え、生まれ変わった清水の姿に期待が集まっている。

 選手たちは新しいユニフォームで登場。静岡の代表的産業である茶葉のパターン柄と地球儀のワイヤーアートをあしらい、静岡のカルチャーと伝統を表現。伝統を守りながら前進し続けるクラブの思いを込めたという。

 そのユニフォームに身を包んだ選手たちが、思い思いに語った主な「第一声」は次の通り。

37 GK 権田修一(←ポルティモネンセ=ポルトガル)

「清水に必要としてもらったのが一番の理由です。僕自身、日本代表に呼んでもらって、海外組がいまは多い中で、Jリーグに移籍したら入れないと思う人もいるかもしれないけれど、日本人選手はみんな代表に入るチャンスがあると思っているので、清水から世界に発信していければと思います」
「2年連続で失点が多いとデータとして出ているので、それを減らすこと。平均で1試合1失点以下にして、リーグで一番少ない失点を目指したいと思います」

3 DF ウィリアム・マテウス(←コリチーバ=ブラジル)

「このクラブの発展していくことへの大きな決意を感じました。その発展と勝利に貢献していくためにモチベーションが刺激されました」
「特徴は攻撃だと思っているので、サイドバックですが攻撃に絡んでアシストや得点で貢献したい。もちろん、ディフェンダーである限りは守備は重要なので、攻守両面に渡って貢献することを特徴として戦っていきたい」

27 FW 指宿洋史(←湘南)

「チームが成長するために自分がいい刺激を与えたり、逆に刺激をもらって成長していければと思います」
「ご覧の通り、高さがあるので、高さを生かしたプレーと、個人で打開するよりも周りの助けが必要なので、いい関係性を築いて最後にいいお膳立てをしてもらえるようにして、得点していきたいと思います」
「目標は、フォワードなので最低2ケタ(得点)です」

7 DF 片山瑛一(←C大阪)

「今年1年、一人の選手としてもチームとしても成長して、飛躍の年にしたいと思います」
「清水に早い段階から声をかけていただいて、その気持ちが大きくて決断に至りました。このクラブだからこそ成長できると思いますし、30歳になる年で、一回りも二回りも大きくなれると思って決断しました」
「ゴールキーパー以外であればどこでもこなせる自信があります。あと、ロングスローを投げられるので、そこを見てほしいです」
「まだどういうフォーメーションか、どういうポジションになるか分かりませんが、最低失点に抑えて、得点やアシストという目に見える結果を残したいと思います」

50 DF 鈴木義宜(←大分)

「成長したいという思いを常に持っていて、人としても選手としても成長するために決断しました。その覚悟を持って戦っていきたい」
「(特徴は)自分であまり把握していないんですけど、90分を通して安定したプレーは日々心がけています」
「一つでも多くの勝ち試合を見せることで、皆さんに笑顔になってもらいたいと思います」

9 FW チアゴ・サンタナ(←サンタ・クララ=ポルトガル)

「エリア内でゴールに絡むプレーすること、そしてエリアの外でも組み立てに絡むことも積極的にしていきます。攻守に渡ってチームプレーをすることが特徴です」
「できるだけたくさんのゴールを挙げることが目標で、リーグ戦が終わったときにチームが目標とする上位に食い込んでタイトルを取ること、大きな目標を成し遂げた満足感を持ってリーグを終えることです」

25 GK 永井堅梧(←松本)

「清水のゴールを熱く守っていければと思います」
「この世界に入って9年目になりますが、J1という舞台でプレーしたいと思っていて、早い段階で話をいただいたので決断しました」
「攻撃の第一歩になるフィードを見ていただければと思います」
「(目標は)優勝一択です」

19 FW ディサロ燦シルヴァーノ(←北九州)

「J3からキャリアを始めたので、J1に挑戦したい気持ちが強かった。最初にオファーをくれた清水に感謝の気持ちを込めて決めました」
「背後への抜け出しがストロングポイントで、バリエーション豊富なゴールパターンでチームを助けたいと思います」
「(目標は)去年のチーム最多得点がカルリーニョス選手の10得点だと思うので、11得点でいきたい」

11 MF 中山克広(←横浜FC)

「右サイドは中山がいい、と言われる選手になります」
「去年は1年間、体調不良で試合に出る機会が少なかったんですけど、それでも必要としてくれた清水に感謝して決めました。去年1年、結果を出せなかった分、爆発させたいと思います」
「スピードが武器で味方に生かされるので、頼ってしまう部分はあるんですけど、特徴を理解してもらえるためにもコミュニケーションを取っていきたいと思います」
「クロスが得意なので、得点とアシストで2ケタいきたいです」

4 MF 原 輝綺(←鳥栖)

「チームのために堅実にプレーしていきます」
「新たなチャレンジしたいと思っていた中でオファーをいただいて、このクラブならいいチャレンジできると思って決断しました。強い気持ちを持って1年間戦いたいと思います」
「これと言った武器は持っていないと思うんですけど、カバーリングやこまめにポジションを取ることで、堅実にプレーできるのでそこを見てほしいです」
「感動を感じてもらえるようなチームになるようにしていきたいと思うので、個人的にも頑張ります」

40 MF 成岡輝瑠(←清水ユース)

「静岡市出身で幼い頃からエスパルスと育ってきたので、加入が決まったと聞いてうれしかったです。でも、どういうチームなのかは厳しく教わってきたので、そのチームにいる責任を感じながら、プロ1年目にチャレンジしていきたいと思います」
「ボランチとサイドハーフができるので、うまくビルドアップに関わりながらチャンスがあれば飛び出していくのがスタイルです。周りといい関係を築きながら、チャンスには前にいる選手です」
「昨年は2種登録として試合に絡ませてもらえましたが、目に見える結果を出せませんでした。だから今年は、得点やアシストという目に見える結果を出したいです」

清水エスパルス2021選手リスト

背番号氏名Pos.生年月日前登録チーム
1大久保択生GK1989.9.18サガン鳥栖
2立田悠悟DF1998.6.21清水エスパルスユース
3 ☆ウィリアム・マテウスDF1990.4.2コリチーバ(ブラジル)
4 ☆原 輝綺MF1998.7.30サガン鳥栖
5ヴァウドDF1992.2.10セアラーSC(ブラジル)
6竹内 涼MF1991.3.8ギラヴァンツ北九州
7 ☆片山瑛一DF1991.11.30セレッソ大阪
8石毛秀樹MF1994.9.21ファジアーノ岡山
9 ☆チアゴ・サンタナFW1993.9.4サンタ・クララ(ポルトガル)
10カルリーニョス ジュニオFW1994.8.8FCルガーノ(スイス)
11 ☆中山克広MF1996.7.17横浜FC
12(Supporter's Number)
13宮本航汰MF1996.6.19FC岐阜
14後藤優介FW1993.4.23大分トリニータ
16西澤健太MF1996.9.6筑波大
17河井陽介MF1989.8.4慶應義塾大
18エウシーニョDF1989.11.30川崎フロンターレ
19 ☆ディサロ燦シルヴァーノFW1996.4.2ギラヴァンツ北九州
20中村慶太MF1993.6.30V・ファーレン長崎
21奥井 諒DF1990.3.7大宮アルディージャ
22ヘナト・アウグストMF1992.1.29パイサンドゥSC(ブラジル)
23鈴木唯人MF2001.10.25市立船橋高
25 ☆永井堅梧GK1994.11.6ギラヴァンツ北九州
26 ◇滝 裕太MF1999.8.29カターレ富山
27 ☆指宿洋史FW1991.2.27湘南ベルマーレ
29福森直也DF1992.8.29大分トリニータ
30金子翔太MF1995.5.2栃木SC
34 ◇ノリエガ・エリックDF2001.10.22FC町田ゼルビア
36 ◇栗原イブラヒム・ジュニアFW2001.8.14アスルクラロ沼津
37 ◯権田修一GK1989.3.3ポルティモネンセSC(ポルトガル)
40 △成岡輝瑠MF2002.7.28清水エスパルスユース
50 ☆鈴木義宜DF1992.9.11大分トリニータ

※ ☆=完全移籍、◯=期限付き移籍、◇=期限付き移籍から復帰、△=新加入
※ 選手リストは2021年1月15日現在