ヴィッセル神戸は7日、東京ヴェルディから井上潮音を完全移籍で獲得したと発表。井上は東京Vのアカデミー育ちで、13年間ヴェルディ一筋だったが、今回、新シーズンは神戸の一員としてプレーすることを決断した。

上写真=神戸移籍が決まった井上潮音(写真◎Getty Images)

13年間、ありがとうございました

 ヴェルディ育ちのMF、井上潮音の神戸加入が決まった。2020年シーズンは38試合4得点。トップ下、ボランチ、サイドハーフなど攻撃的なポジションをこなし、パスやドリブルで違いを生み出すアタッカー。神戸移籍に際して、本人は決意のコメントを発表した。

「東京ヴェルディから来ました、井上潮音です。このクラブのために自分が持っている力を最大限出してチームの勝利、そしてタイトル獲得に貢献できるように頑張ります。応援宜しくお願いします」

 また、古巣となって東京Vのファン・サポーター、そしてクラブに対しても東京Vの公式HP上で感謝のメッセージ送っている。

「この度ヴィッセル神戸に移籍することになりました。小学校5年生から東京ヴェルディというクラブにお世話になり、今に至るまで本当に色々なことがありました。その全てが僕にとって宝物です。家族、仲間、サポーター、スタッフ、スポンサーの方々、フロントスタッフの方々、本当に感謝してもしきれません。
 その全てが僕という人間を成長させてくれました。今回こういうチャレンジをするにあたり、不安もありますが、この13年間東京ヴェルディというクラブで積み上げてきたものが僕の強みです。自信を持って、また成長した姿を皆さんにお見せできるように頑張っていきます。
 最後に、出ていく人間がこんな事を言っていいのか分かりませんが、僕はヴェルディが大好きです。本当に13年間、ありがとうございました」

 大きな決断だったという今回の移籍。2021年シーズン、井上は初めてとなるJ1の舞台で、決意のプレーを示す。

井上潮音(いのうえ・しおん)
■生年月日:1997年8月3日
■身長/体重:167cm/60kg
■ポジション:MF
■出身地:神奈川県