大分トリニータとアルビレックス新潟は1月6日、FW渡邉新太が完全移籍で大分に加入することを発表した。渡邉は地元のクラブである新潟を離れ、初めてのJ1の舞台で挑戦することを決めた。

上写真=新潟出身の渡邉新太が「巣立ち」。大分でJ1に初挑戦する(写真◎Getty Images)

「歴史あるクラブに加入できてとてもうれしく思います」

 渡邉新太は万能型のFWだ。アルビレックス新潟のアカデミーから流通経済大を経て2018年に新潟でプロとなり、ルーキーイヤーにいきなり35試合に出場して10ゴールを挙げてブレイク。37試合5得点、20試合7得点と3シーズン続けて主力として戦った。

 2020年シーズンは9月に右足第五中足骨骨折の重傷を負って最後までピッチを離れたものの、アルベルト監督の下でさらに判断力や戦術理解力を磨いたのは大きかった。ケガがなければキャリアハイのゴール数も期待されたと言われる充実ぶり。171センチと小柄だが、相手の嫌なところに潜り込むセンスや意外性、豊富な運動量とボールを失わない技術、献身性から、セカンドトップやサイドハーフが適任だろう。アルベルト監督の下では動きすぎないようにアドバイスを受けてゴール前で仕事をする回数が増えたことで、チャンスに絡む機会を数多く得ていた。その感性を今度はJ1で片野坂知宏監督の下で発揮していくことになる。

 地元・新潟を離れる決断となったが、その分、ファン・サポーターへの言葉も気持ちのこもったものになった。

「アルビレックス新潟ユースから6年間、大変お世話になりました。
 J1昇格の力になれないままクラブを離れることになり、申し訳なく悔しい気持ちです。小さなころからアルビレックス新潟でプレーすることを目標に頑張ってきた自分にとって、その夢を叶え、歴史あるクラブのオレンジのユニフォームを着てプレーできたことや、ビッグスワンで戦えたことを、とても嬉しく誇りに思います。そして、何よりもJリーグ屈指の頼もしい新潟サポーターと、3年間共に戦えたことは自分の財産となりました。
 正直に、別のクラブに移籍をするのか、このまま新潟で戦うのか、長い時間をかけて悩みました。25歳という年齢や、自分自身がJ1で勝負をしていく自信があることも考えて、J1で挑戦したいという気持ちを選択し、このたびの移籍を決断しました。自分の意思に対して、クラブが寄り添い、応援してくれる想いを表してくれたことに、心から感謝しています。この決断に後悔がないように、新天地でも精一杯に頑張ります。
 新潟で育ち、幼いころからアルビファンである自分の気持ちが変わることはありません。これからも、特別で大好きなアルビを応援しています。改めて、6年間応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました」

 新天地のファン・サポーターには、「初めまして、渡邉新太です。歴史あるクラブに加入できてとてもうれしく思います。チームの力になれるよう頑張ります」とあいさつ。新しい挑戦に進んだ。

渡邉新太(わたなべ・あらた)
■ポジション:FW
■生年月日:1995年8月5日
■身長/体重:171cm/69kg
■出身地:新潟県新潟市