名古屋グランパスは29日、サガン鳥栖からDF森下龍矢を完全移籍で獲得したと発表。森下はルーキーイヤーだった2020年シーズンに定位置を確保し、33試合に出場し、3得点を記録。先ごろ行なわれたU-23日本代表候補合宿にも選出されていた。

上写真=プロ1年目から鳥栖で定位置をつかんだ森下龍矢の名古屋加入が決定した(写真◎Getty Images)

あくなき向上心と驚異の成長速度

 明治大を卒業して鳥栖に入団し、初めて迎えた2020年シーズン、J1で自らの力を示し、U-23日本代表候補に選ばれた森下が、名古屋に移籍することになった。同世代の活躍に刺激を受けるサイドバックは、成長することにどこまでもどん欲だ。前述の候補合宿でも周りのレベルの高さに最初は驚いたものの、自分に足りないものを吸収することに努め、最後は「良い合宿になった」と振り返った。

 鳥栖でもキャンプインの時点ではプロのパススピードに戸惑い、ボールを止めることさえままならなかったというが、開幕スタメンの座をつかむと、シーズンを通して主軸を担い、33試合に出場した。向上心を持って何事にもまっすぐに取り組む姿勢が、その成長を支えている。

「はじめまして、森下龍矢です。来季は名古屋グランパスの日本一、アジア一達成のために、毎日たくさんのことを学んで、強く逞しく成長したいと思います。応援よろしくお願いします」

 ACL初出場となる森下は、クラブの目標達成にも前のめり。国際大会を経験することで2021年は、さらなる成長が期待できそうだ。

森下龍矢(もりした・りょうや)
■生年月日:1997年4月11日
■出身地:静岡県
■ポジション:DF
■身長/体重:170cm/65kg