鹿島アントラーズは24日、GK曽ヶ端準の現役引退を発表した。曽ヶ端は1998年に鹿島ユースからトップチームに昇格し、以降23年間にわたって鹿島に在籍。J1歴代5位の533試合に出場した。

上写真=現役引退を発表した鹿島のGK曽ヶ端(写真◎J.LEAGUE)

「23年間、ありがとうございました!」

 現在41歳の曽ヶ端は鹿島のホームタウンである茨城県鹿嶋市(旧鹿島郡鹿島町)出身で、1998年に鹿島ユースからトップチームに昇格。同期入団に小笠原満男、中田浩二、本山雅志らがいる。

 23年間にわたって鹿島一筋でプレーし、その間、J1リーグで7回、ルヴァンカップ(旧ナビスコカップ)で5回、天皇杯で4回の優勝を経験。2018年にはAFCチャンピオンズリーグ制覇も経験している。J1では歴代5位となる533試合に出場。日本代表でも活躍し、2002年の日韓ワールドカップのメンバーに選ばれ、2004年にはオーバーエイジとしてアテネオリンピックに出場した。

 プロ4年目の2001年から正GKの座をつかみ、2007年から2015年にかけてリーグ戦連続フルタイム出場記録(244試合)を樹立。しかし近年はクォン・スンテの加入や、若手の沖悠哉の台頭もあり出場機会が限られていた。2020シーズンは公式戦2試合の出場にとどまり、現役最後の試合は8月5日に行なわれたルヴァンカップの川崎フロンターレ戦となった。

 曽ヶ端は現役引退に際し、クラブを通じて次のようにコメントした。

「今シーズン限りで、現役生活を終えることを決めました。僕は鹿嶋で生まれ育ち、このまちに鹿島アントラーズが誕生し、始まりは1人のサポーターでした。それがユースに入り、プロになり、1つのクラブでここまで長くプレーできるとは想像もしていませんでした。鹿島アントラーズで獲得した数多くのタイトル、ともに戦った監督、選手、スタッフ、フロント、パートナー、自分と関わってくれた指導者、いつも支えてくれた両親、兄、妻、子どもたち、そしてファン・サポーターの方々、すべてが財産です。このクラブで勝利のためにプレーし、引退できることを、心から嬉しく思います。23年間、ありがとうございました!」