J1の浦和レッズは22日、新監督にリカルド・ロドリゲス氏が就任することを発表した。同氏は2020シーズンまで徳島ヴォルティスの監督を務め、チームをJ2優勝に導いた実績を持つ。

上写真=来季より浦和を率いるリカルド・ロドリゲス監督(写真◎GettyImages)

来季で来日5年目の知将

 スペイン出身で現在46歳のリカルド・ロドリゲス監督は、24歳で現役を引退して指導者に転身し、ジローナやマラガ(ともにスペイン)でコーチを務めたのち、2011年にサウジアラビアサッカー協会のテクニカルアドバイザーに就任。2013年に母国に戻ってジローナの監督を務めると、その後はタイのラチャブリーなどで率い、2017年に徳島の監督に就任した。

 徳島ではスペイン式の攻撃サッカーを標ぼうし、2019年はリーグ4位でJ1参入プレーオフに進出。決勝戦でJ1の湘南ベルマーレに惜しくも敗れたが、2020年はアビスパ福岡、V・ファーレン長崎との三つ巴の昇格争いを制し、クラブとして7年ぶりとなるJ1昇格を達成した。

 来季から浦和を率いることになったリカルド・ロドリゲス監督は「浦和レッズのような偉大なクラブで仕事ができることをうれしく思います。私が目指すサッカーは、攻撃はアグレッシブに、そして守備においても激しく闘うスタイルです。ファン・サポーターのみなさんやクラブに関わる全ての方々が自分たちのスタイルに誇りを持ってもらえるように努力していきます。早く、みなさんにお会いできることを楽しみにしています。勝利を重ねて、頂点に立てるように力を尽くします」と、クラブを通じてコメントを発表した。

 浦和は今季限りで大槻毅監督が退任。戸苅淳フットボール本部本部長は「2020年の課題と、2022のリーグ優勝を視野に、監督の選定を行いました。2020年に掲げた『即時奪回』『最短距離でゴールを目指す』サッカーに、常に『主導権』を持ち、より『攻撃的』で、ハイブリッドなサッカースタイル(カウンタースタイルとポゼッションスタイル)を実現することを目的に、リカルド・ロドリゲス監督を招聘することにしました」と説明した。