J1のヴィッセル神戸は20日、DF渡部博文が2020年シーズンをもって契約満了となると発表した。

上写真=今季で神戸を退団するDF渡部(写真◎Getty Images)

来季以降も現役続行へ意欲

 現在33歳の渡部は山形中央高、専修大を経て、2010年に柏レイソルに加入。栃木SCへの期限付き移籍を経て、2015年よりベガルタ仙台でプレーし、2017年に神戸に完全移籍した。

 神戸では在籍4年間でリーグ戦80試合に出場。渡部はクラブを通じて次のようにコメントした。

「4年間本当にありがとうございました。2017年に加入し、アジアNo.1を目指し練習を続けてきました。今年はNo. 1を掴み取るチャンスを目前で逃してしまいました。しかし本気で取り組んできたからこそ得られた、昨年度の天皇杯優勝。そして今回のACLでチャレンジしている姿を通して、何か伝わるものがあれば嬉しく思います。

 ヴィッセルは変化が多く、注目度も高いチームです。変化や競争の激しい環境に適応できず苦しい時期もありました。しかし日々自分の問題に向き合い、積み重ねたことで自分の成長に繋がったと思っています。リスペクトできる選手達とプレーし、たくさんの刺激を得る事ができました。この環境を与えてくれたクラブ、スポンサーの皆様、そして共に戦った選手やスタッフの皆さんのおかげだと強く感じています。

 サポーターの皆さん、今年は異例の年でなかなか現地での観戦が出来ない1年であったと思いますが、どんな時も応援していただきありがとうございました。

 連敗が続いて苦しい思いもさせてしまったけれど、天皇杯を優勝した時の嬉し涙を流していたサポーターのみなさんの姿が忘れられません。ACLでも優勝の喜びを分かち合いたかった。今はその思いでいっぱいです。4年間、たくさんの声援が本当に力になりました。自然と街が融合している神戸が大好きでした。

 まだこの先は決まっていませんが、より成長できる環境を求めてチャレンジしていきます」