12月19日、明治安田生命J1リーグは第34節(最終節)が開催され、セレッソ大阪は鹿島アントラーズとカシマスタジアムで対戦。後半に途中出場の松田陸が先制点を奪うと、その後は相手の猛攻に遭い、エヴェラウドに同点ゴールを奪われたが、引き分けで終えた。

古巣対戦となったC大阪の豊川と鹿島のレオ・シルバ(写真◎J.LEAGUE)

■2020年12月19日 J1リーグ第34節(@カシマ:観衆11,251人)
鹿島 1-1 C大阪
得点:(鹿)エヴェラウド
   (C)松田陸

・鹿島メンバー◎GK沖悠哉、DF永木亮太(64分:広瀬陸斗)、犬飼智也、町田浩樹、杉岡大暉、MFファン・アラーノ(77分:松村優太)、三竿健斗(77分:遠藤康)、レオ・シルバ、土居聖真(77分:荒木遼太郎)、FW上田綺世、エヴェラウド

・C大阪メンバー◎GKキム・ジンヒョン、DF木本恭生、マテイ・ヨニッチ、瀬古歩夢、MF坂元達裕(69分:丸橋祐介)、奥埜博亮、藤田直之、片山瑛一、高木俊幸(46分:松田陸)、清武弘嗣(89分:都倉賢)、FW豊川雄太(60分:柿谷曜一朗)

ロティーナ監督のC大阪ラストマッチ。「良い内容だった」

 前節時点で4位のC大阪と5位の鹿島の上位直接対決。前半は一進一退の攻防が続く中、6分にC大阪の清武弘嗣がミドルシュートでゴールを狙う。直後のCKでは清武の蹴ったボールに木本恭生が頭で合わせるが、いずれの場面も得点には至らない。一方、16分には鹿島のエヴェラウドに強烈なシュートを浴びるがポストに当たり、ゴールを許さず。前半をスコアレスで終えた。

 後半、両者ともに交代カードを切りながら得点を狙う。すると、均衡を破ったのはC大阪だった。後半28分に途中出場の松田陸が鮮やかなミドルシュートでゴールネットを揺らし、アウェーで先制点を奪う。

 しかし、その後は鹿島の猛反撃を受け、後半45分に杉岡大暉のロングパスからエヴェラウドにゴールを決められる。さらにアディショナルタイムには犬飼智也、エヴェラウド、上田綺世に決定的なシュートを打たれるも、GKキム・ジンヒョンを中心に守りきり、タイムアップ。C大阪が鹿島とのアウェー戦で勝ち点1を獲得した。

「我々にとって重要な勝ち点1を取ることができました。天皇杯の結果次第ですがチャンピオンズ(AFCチャンピオンズリーグ)に出られる可能性が残る4位を確定させることも重要でした。試合も良い内容だったと思います。陸(松田)のゴールの前にも決定的なチャンスを作れて、より早く点を決められていた状況もありましたが、その中で陸が素晴らしいゴールを決めました。そのあと、鹿島に強くプレッシャーをかけられて、苦しんだ中で1点を入れられたのですが、そのまま試合を終えることができました」

 C大阪のロティーナ監督はそのように最終戦を振り返る。来季のAFCチャンピオンズリーグ出場権獲得は天皇杯の結果次第となるが、4位の座を守ってアジアの戦いに望みをつないだことに安堵の表情を浮かべた。

現地取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE