12月19日の最終節で鹿島アントラーズと対戦するセレッソ大阪。MF奥埜博亮が18日の練習後にオンライン取材に応じ、前節の敗戦からの切り替えや、退任するロティーナ監督から学んだことなどについて語った。

上写真=シーズン最終戦に向けて18日に前日練習を消化した奥埜(写真◎CEREZO OSAKA)

「最後に勝って終われれば」

 セレッソ大阪は12月19日の明治安田生命J1リーグで、鹿島アントラーズとアウェーで対戦する。勝ち点59で4位のC大阪は引き分けでも、勝ち点60で3位の名古屋グランパスが敗れれば勝ち点が並ぶ。ただ得失点差で大きく離されているため、勝利を収めた上で名古屋が敗れることが、3位浮上と、来季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権獲得の事実上の条件となる。

 そうした状況を踏まえ、MF奥埜博亮は「ACLもありますし、一つでも上の順位で終わるために、まずはしっかり勝ち点3を取れるように頑張っていきたい」ときっぱり。「いろいろありましたけど、チームとして団結して1年間、戦ってきた上での最後の試合。強い思いはありますし、1年間やってきたことをしっかり出して、最後に勝って終われれば」と意気込みを語った。

 16日の第33節、サガン鳥栖戦は試合終了間際の失点で1-2と敗れ、ホーム最終戦を飾れなかった。ロティーナ監督からはミーティングで「負けて気持ちが落ち込むかもしれないが、最後の試合、しっかり切り替えて勝利のために戦おう、と話があった」と明かし、チーム一丸で鹿島戦に向けて準備を進めているという。

 そのロティーナ監督は退任が決まっており、鹿島戦はラストマッチ。2019年にC大阪に加入し、2年間ともにプレーした奥埜は「それまでも頭を使ってプレーしてきたつもりでいましたが、より頭を使って、状況を把握してプレーできるようになった」とロティーナ体制での自身の変化を語った。また「守り方で、いままでにない考え方、新しい考えを自分の中に取り入れることができたのが成長できた部分」との手応えもつかんでいる。

「鹿島は球際のところがすごく激しいチームだと思いますし、前線には体の強い選手がいる。ボールをつなぐこともできますし、前に速い攻撃もできるチームなので、1試合を通して、より集中してやっていかなければいけない」と相手を評した奥埜。前節までリーグ戦全試合に出場している31歳のMFは、激動のシーズンを勝利で締めくくるべく燃えている。