川崎フロンターレの齋藤学がサガン鳥栖戦を前にオンライン取材に応じ、意気込みを語った。前節は途中出場でキレのある動きを見せ、同点ゴールの起点にもなったが、自らのチャンスに決めきれなかったことを反省。次節へ気持ちを切り替えた。

上写真=清水戦で残り15分を切ってからピッチに入った齋藤学だがしっかり存在感を示した(写真◎J.LEAGUE)

自分らは自分らのサッカーを

 齋藤の前節清水戦の見立てはこうだ。

「エスパルス戦は僕はスタメンじゃなかったですけど、うまくいかなかったという認識の方が強かった。そこはチーム全体としても共有できています。エスパルスがやってきたみたいにブロックを組む相手に対してどう対応していくか。そういうものを練習でやったので、結構、きつかったですね、今週の練習は」

 オンライン取材に応じた齋藤の表情は明るかった。トレーニングで手応えを得たからだろう。

「今年は正直、練習する時間があまりなかったので、こうやって1週間(試合が)空いてしっかり練習すると、それはそれで珍しいことなんで疲れた感じですけど、でも大事なことなので。うまくいかなかったことがあれば、それに対することはやるべき。きつかったですけど、充実した1週間を過ごせたと思います」

 清水戦では、77分からピッチに立った。外から戦況を見つめ、自分のやるべきことは分かっていた。実際、終了間際の田中碧の同点ゴールの起点になった。旗手怜央とパス交換して、ボックス右から三笘薫にパスを出し、三笘が田中にパスを通してゴールは生まれた。

「鬼さん(鬼木達監督)もよく言っていますけど、当てて中に入って一瞬、2対1を作るというか、そういうシーンを2回かな、それを繰り返した結果のゴールでした。僕はもともとああいう時間を作る選手ではなかったんですけど、作れるようになったのはフロンターレに来て成長できた一つだと思う。あれを負けている状況で出せるようになったのは自分としてもよかった。ただ、それ以上に、自分が点を取れるシーンがあったので悔しさのが大きいですね」

 パスを出してサポートすることで2対1を作る形はフロンターレのパスワークのベースの一つだが、それをすっかり身につけて重要な局面で実践した。むろん、独力で状況を打開する力も、手にしたままで。

「薫ほどではないですけど、抜ききらなくてもクロスを上げたりだとか、シュートまでもっていくシーンを作りやすい。去年までのサッカーは行っていいのか行っていけないのか曖昧な部分も多かったですが、今年はウイングとしてはすごく仕掛けやすいサッカーになっていると思います」

 4-3-3の両翼でプレーすることで、その持ち味がより生きているのは確かだろう。前節については「正直、2点くらいとれたので勝てなかったのはすごく責任を感じます」と振り返り、明日の鳥栖戦に必勝を期した。

「鳥栖はすごく若いチームで、オーソドックスですけど、走ってくるサッカーで、優勝したフロンターレ相手に、勢いを含めてどんどんやってくると思う。でも、そこで僕らも受けることなく、しっかり自分らは自分らのサッカーをしたい。それが大事かなと思います」

 自分らのサッカーをすれば勝てるーー。齋藤は王者の自信をピッチで示し、今度は決めきって勝利を手にすると誓った。