セレッソ大阪のMF坂元達裕が11日、オンラインで報道陣の取材に応じた。初挑戦のJ1で被ファール数1位を記録するなど大きな存在感を示している坂元は、今季で退任するロティーナ監督への感謝の思いなどを語った。

上写真=直近の試合ではブルーノ・メンデスと2トップを組む坂元(写真◎J.LEAGUE)

指揮官に重宝されるドリブラー

 今季、J2のモンテディオ山形から加入した坂元は、ここまでリーグ戦30試合に出場。プレー時間はGKキム・ジンヒョン、DFマテイ・ヨニッチに次ぐチーム3位で、攻撃陣では最も長くピッチに立っている。

 切れ味鋭いドリブルでJ1のディフェンダーをてんてこ舞いにさせ、一気に全国区の選手となった24歳は「ロティーナさんから『ミスを恐れず、どんどん仕掛けていい』とずっと言われ続けて、ドリブルする場をもらったのは自分にとってすごく大きいこと。監督には感謝したい」と、今季で退任するロティーナ監督への思いを語った。

 指揮官に背中を押された坂元は積極果敢に仕掛け、被ファール数は今季のJ1で最多。必殺の切り返しは、もはやファールでしか止められない。ただ、本人は「フリーキックでチャンスになるのでプラスに捉えているけど、そこで倒れなければ次の攻撃につながる。もっと粘り強く、ゴールまで行くプレーを増やしていかなきゃいけない」と、さらなるレベルアップを誓う。

 チームのシステム変更に伴い、直近の試合では右サイドから中央にポジションを移してFWブルーノ・メンデスと2トップを形成。「一応フォワードなので、裏に抜け出す動きだったり、得点に直接関与する動きをもっと増やしたい」と新たな役割にも前向きに取り組む。12日の柏レイソル戦では相手CBの激しいマークが予想されるが「簡単にはたいて、もう一回顔を出して前向きにボールを受けるとか、ブルーノに入ったところでサポートに入るとか、いろんな選択肢はあると思う」とイメージを膨らませた。