ヴィッセル神戸は7日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のラウンド16、上海上港(中国)戦に臨む。前日に行なわれた公式会見に出席した三浦淳寛監督は相手をリスペクトしながらも「自分たちの戦いをして勝つ」と意気込みを語った。

上写真=ラウンド16の上海上港戦前日、公式会見に出席した神戸の三浦淳寛監督(写真◎VISSEL KOBE)

積み上げてきたものを出すだけ(西大伍)

 神戸の対戦の相手である上海上港は2016年の初出場時から5年連続でラウンド16に進出している強豪だ。創設は2005年と歴史こそ浅いが、アジアでの実績はACL初出場の神戸を上回る。ただ、三浦監督は公式会見ではっきりと口にした。

「上海上港は経験のあるチームだと思っています。われわれは初めてのACLですが、プレーヤー個人個人を見てみると、われわれもいろんな経験をしている選手がたくさんいます。相手の個の能力に対して、チーム全体としてカバーしながら、連動性のある守備と連動性のある攻撃をもとに試合に勝ちにいきたいと思っています」

 個々の経験なら引けを取らない。指揮官は、そう強調した。

「もちろん、クラブの将来を考えると非常にいい経験をしていると思います。ただ、われわれはあくまでもアジアナンバーワンを目指してトレーニングしてきました。ファン・サポーターのみなさんも神戸で非常に楽しみにしていると思う。その思いを胸に抱えて、選手とスタッフで一丸になって勝ちにいきたい」

 アジアの舞台に経験を積みに来たわけではない。目指すのは勝利のみ。公式会見に登壇した西大伍も「僕らはファン・サポーターのために戦いますし、チームにとってもここを突破するというのは、大事なことだと思っています。準備についてはいつもと変わらないです。今まで積み上げてきたものをピッチの上で出すだけ」と勝利を誓った。

「間違いなく上海戦は重要なものになる。この試合のためにわれわれはしっかり準備をしてきました。もちろん、上海上港は優秀な選手がたくさんいて、難しい試合になるのは間違いないですが、われわれはチームコンセプトをもとにしっかりとゲーム運びをして、勝利を引き寄せたいと思っています」

「上海がどういうメンバーで来るのか、正直分からない。ですから相手のことを考えるよりも、われわれがどういった展開で、どうプレーしたいのか、個人戦術、チーム戦術を含めて、われわれがいかにピッチで表現できるかにフォーカスしたい」

 早々にグループGの首位通過を決めた神戸は、この試合に向けて調整してきた。三浦監督の言葉に自信がみなぎる。

 舞台は整った。今日7日、19時。神戸が8強入りをかけて上海上港と相まみえる。