AFCチャンピオンズリーグのラウンド16が始まり、横浜F・マリノスは韓国の水原と対戦する。守備の要、チアゴ・マルチンスはとても落ち着いた様子でオンライン取材に応じて、集中力が勝負のカギになると語った。

上写真=落ち着き払って答えるチアゴ・マルチンス。冷静さがチームに安定感を与えている(写真◎Y.F.M)

「チームのためにハードワークすること」

 いよいよノックアウトステージが始まるが、「横浜の壁」チアゴ・マルチンスは、怖いほどに落ち着いている。

「まず明日の試合に向けて集中して準備することが大事です。ステップ・バイ・ステップだと思うので、目の前の試合に勝って次が見えてきます」

 対戦相手は韓国の水原。ブラジル人のチアゴ・マルチンスももちろん、日本と韓国の激しいライバル関係はよく分かっている。

「日韓のライバル意識はグループステージで韓国のアウェーゲームに行ったときに感じました。球際が強いし、戦っていて違うなと。そういうときに大事なのは、集中することです。集中力を高めていけばメンタルもフィジカルもいい状態で試合で戦えます。集中していれば、ライバルであるとかそういうことを忘れて、マリノスのサッカーでいい試合運びができるんです。このサッカーは違いを出せるサッカーなので、ノックアウトステージでもマリノスのサッカーを表現できればと思っています」

 雑念を消してサッカーに集中すること。それが勝負のカギになるということだ。

 守備を整えれば集中力もまた高まっていく。畠中槙之輔とのセンターバックコンビは、横浜FMのサッカーにおける重要な基盤になっている。

「畠中だけではなく、實藤(友紀)とも(伊藤)槙人ともやりやすいですよ。みんな能力が高いし、頭が良くて落ち着きがあるのでやりやすさがあります」

「畠中については、日本人のセンターバックでトップレベルだと個人的に思いますし、ブラジル人選手といつもそう話しています。Jリーグでトップのスキルを持っています。能力が高く、ボールを持っても落ち着いていますし頭がいい選手で、試合でもお互いにいいコミュニケーションが取れています。チャレンジ・アンド・カバーもできていて、僕が前に出ればカバーしてくれるし、彼が出ていけば僕がカバーするいい関係で、いい連係が取れていると思います。ピッチ外でも冗談を言い合っているので、ピッチの中でもいい関係ができているんです」

 そんな2人が守備を司るチームが、いよいよ負ければ終わりの一発勝負に臨む。

「大事なのはディフェンスだけではなくて、1列目のフォワードから守備が始まり、攻撃の第一歩はキーパーから始まります。大事なのはみんなのハードワークだと思うので、個人の役割にプラスしてチームのためにハードワークすることです。自分だけがいいパフォーマンスを見せようとするのではなくて、チームのために走ればマリノスのサッカーが表現できますし、ノックアウトステージにはそのことが大事になってきます」

 集中、チームのために、自分の役割、ハードワーク、マリノスのサッカー。水原に勝つためにすべてを準備して臨んでいく。