FC東京の長谷川健太監督が1日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)を戦う現地カタールで取材に応じた。蔚山現代に敗れた反省と、ラウンド16進出をかけて戦うグループステージ最終節のパースグローリー戦へ、意気込みを語った。

上写真=ピッチに指示を送る蔚山戦の長谷川健太監督(写真◎Getty Images)

まだ運はあると思いました

 蔚山戦は引き分けよりも勝利を選んだ。結果的に85分に勝ち越し点を許し、敗れることになったが、それも勝ちにいった結果だった。長谷川監督は選手を交代させ、陣形を変えて攻めに出たが、勝ち点3をもぎ取ることはできなかった。

「選手は本当によく戦ってくれたと思っています。前半立ち上がりに点を取って追加点を取るチャンスもありましたが、徐々に相手にペースを握られるような状況の中で、決定機はほぼ作らせなかった。FKと、最後の残り10分、最後は私自身も勝ちにいきたかったので、システムを変えたりしながら勝負をかけたんですが、裏目に出たなと私自身が反省しています」

 勝ち点1を取って、最終節に臨むという判断もあったかもしれないが、この試合の後に行なわれる上海申花とパースグローリーの試合はどうなるか分からなかった。最終節で自力突破という状況にするには勝利するしかなかった。

「上海申花の試合の結果が先に分かっている中での試合であれば、引き分けでもよかったですが、勝たなければいけないという試合と思ってスタートしていました。やはり勝って最後の試合を迎えたいという思いが強かったので、一刺しにかけました」

 痛い敗戦となったが、内容自体はそれほど悪いものではなかったと指揮官は指摘する。攻撃も守備も。勝利に導けなかったのは自分の責任と話した。

 蔚山戦を終えた後に始まった上海とパースグローリーの試合は結局、3-3の引き分けに終わった。FC東京は上海に勝ち点1差をつけ、グループFで2位のまま、最終節のパースグローリー戦を迎えることになった。

「パースも簡単な相手ではないと思っています。非常にオーガナイズされたチームですし、蔚山現代との試合も見ましたが、終盤、失点はしましたけど、4-4-2のブロックをしっかり作って戦うチームでした。うちも中2日で3連戦を戦ってきた選手たちはだいぶ疲弊していますので、フレッシュなメンバーも混ぜながら、なんとか自力で決勝トーナメント進出を決めることができればと思っています」

 相手はグループ4位だが、簡単ではない。それは上海との試合を見れば分かる。

「まずは慌てないこと。しっかりと守備がオーガナイズされている相手で、上海相手に3点取るだけの力もある。焦れずにしっかりと戦え続けられるかどうかがポイントになる」

 蔚山戦に敗れた数時間後に、自力でのラウンド16進出が難しい状況から一転、自ら勝利すれば突破の可能性が大きい状況へと変わった。「まだ運はあると思いました。ただ最終的につかめるかどうかは、われわれの力次第」と長谷川監督。

 勝負のパースグローリー戦は12月3日、日本時間19時にキックオフされる。