AFCチャンピオンズリーグ(ACL)で横浜F・マリノスはグループステージ第5戦に向けて公式会見に登場。アンジェ・ポステコグルー監督と畠中槙之輔が意欲を語った。引き分け以上でクラブ初のグループステージ突破が決まる。

上写真=記者会見に臨んだ畠中槙之輔。2月に対戦で全北にはいいイメージがあるという(写真◎Y.F.M)

「サッカーはみんなを笑顔にさせるスポーツ」

 横浜F・マリノスの試合前日会見が11月30日に行なわれ、アンジェ・ポステコグルー監督と畠中槙之輔が出席、全北(韓国)とのグループステージ第5戦に向けて意気込みを語った。

 畠中がまず口にしたのが、2月のアウェーゲームについて。このときはまだ新型コロナウイルスの影響で渡航が禁止される前で、韓国に乗り込んで初戦を戦って2-1で勝利を収めている。

「全北とは今年の2月に試合をして、そのときはしっかり自分たちのスタイルで点を取って勝てたので、いいイメージはあります」

 ただ、その対戦からすでに9カ月半。全北はKリーグで優勝を果たしていて、チーム力を上積みしている。

「あれから時間もたっていて、向こうもリーグ制覇して自信も持っていると思うので、簡単な試合ではないと思いますが、自分たちのサッカーをすれば絶対に勝てるという自信はありますし、明日はそれをみんなで披露するだけだと思っているので、しっかり戦いたいと思います」

 やるべきサッカーをやれば勝てるという自信は、まったく揺らいでいない。その姿勢はアンジェ・ポステコグルー監督の意識づけもあるだろう。「自分たちにはいいチャレンジになってくる試合だが、相手はKリーグでもいい成績を残していて、この大会でもケガ人が多い中でもしっかりやっているチームです。まずは自分たちのサッカーを見せていければと思っています」と話している。

 横浜FMにとっては歴史を変える試合になる。これまでACLでグループステージを突破したことがなく、全北戦では引き分け以上で歴史を変えることができる。

 畠中は「ACLという舞台は違う国同士で試合をするので、日頃対戦する機会のないチームとの対戦が楽しみです。日本で通用したプレーが世界で通用するか、自分としてもチームとしても楽しみにしています」と話して、個人が、チームがどこまで相手を上回ることができるかを証明するつもりだ。そうすれば、自然とラウンド16進出はついてくる。

「サッカーというスポーツは世界中の人に与える影響は多いと思っています。サッカーはみんなを笑顔にさせるスポーツだと思います」とポステコグルー監督。まずは全北戦で素晴らしいサッカーを展開して韓国のファンも虜にして、そしてもちろん横浜FMの、そして日本のJリーグのファン・サポーターを笑顔にしてみせる。