J1のサガン鳥栖は30日、DF岩下敬輔が2020シーズンをもって現役を引退することを発表した。

上写真=今季限りでの引退を発表したDF岩下(写真◎J.LEAGUE)

「ありがとうサガン鳥栖!」

 現在34歳の岩下は2005年に鹿児島実業高から清水エスパルスに加入。レギュラーに定着した2009年には日本代表に選出された。2012年8月にG大阪へ期限付き移籍し、翌年より完全移籍。清水時代にも指導を受けた長谷川健太監督の下、最終ラインの主軸として活躍し、2014年の3冠に大きく貢献した。

 2017年にアビスパ福岡へ完全移籍し、2019年3月に鳥栖へ期限付き移籍。今季より完全移籍に移行したが、ケガの影響もありリーグ戦1試合の出場にとどまっていた。通算成績はJ1で206試合出場14得点、J2で72試合出場6得点。

 クラブを通じて発表されたコメントは次の通り。岩下はサポーターに感謝の意を伝えるとともに、経営危機に直面するクラブに向けてメッセージを発信した。

「今シーズンをもって引退します。サガン鳥栖では3試合もスタメンのチャンスを貰えたにも関わらず力になれず、本当に申し訳なく思っています。

サポーターの皆さん、鳥栖には無限の可能性を秘めた選手が沢山います。その選手を生かすも殺すも、クラブ、サポーター、選手本人、すべてのものが大切なので、その可能性をしっかり後押しして、言葉にして伝えてあげてください。そうすれば皆さんの大好きな第二の、高橋義希、豊田陽平がでてくると期待しています。

鳥栖がいつの日かチャンピオンクラブになれる事を信じて応援しています!輝綺しっかりやれよ!竜之介初ゴールおめでとう!義希さん若いやつに負けんなよ!ありがとうサガン鳥栖!

最後に、竹原社長、選手達はわかっているよ、こんなにとんでもない額の自分のお金をつかってまで、サガン鳥栖を、最高のクラブにしたいと誰よりも思ってることは。負けんなよ、社長!」