26日、現地カタールで中2日で再び上海申花との試合(ACLグループステージ第4節)に臨むFC東京の長谷川健太監督が公式会見に登壇した。前回はPKを取られて0-1で惜敗。現地記者からもその場面についての質問が相次いだ。

上写真=ACL、GS第4節上海申花戦に向けた公式会見に出席したFC東京の長谷川健太監督(写真◎FC東京)

学習しなければいけない

 確かに、微妙なジャッジだった。前回の上海申花戦。中村帆高はユー・ハンチャオのユニフォームをつかんだようにも映ったが、映像を確認すると引っ張っていないようにも見える。だが、そのプレーが勝敗を分けることになった。判定はPK。結果、FC東京は失点し、0-1で敗れた。

 2度目の上海申花戦を翌日に控え、開かれた公式会見でも現地記者からこの場面に関する質問が出た。「上海申花のチェ・ガンヒ監督もラッキーだったと言っていたがどう思うか?」と。長谷川監督は言った。

「レフェリーの判定は絶対なので、致し方ないとは思います。明日の試合はスキを与えず、逆にわれわれのパワーというところで押していきたいと思います」

「ボックス内では、なるべく疑わしいプレーをしないということが大事。Jリーグの基準とACLの基準が若干違う。そこに慣れることが必要。過去に何回かACLに出場している選手は、すでにそのへんは理解しているのですが、若い選手は、まだまだ経験不足の部分がある。前回の試合でそういう出来事がありましたし、そこからチームとして学習していかないといけないと思います」

 このジャッジ基準の違いには、過去にもJクラブがたびたび泣かされてきた。ただ、ACLはそれも含めて、勝っていかなければならない大会だ。指揮官もその点は重々承知している。上海申花との再戦ではそのことも十分に踏まえてプレーし、きっちり勝利を収めることが必要になる。

「1試合、上海と試合をしましたし、このスタジアム、大会の雰囲気を選手たちもつかんだと思います。次は思い切って東京らしいサッカー、アグレッシブなサッカーをしていきたいと思っています。前回の試合ではなかなかいいところを出せず、PKによる失点で敗れましたけど、中2日でリベンジする機会があるということで、非常に良い状態で臨めるんじゃないかなと思っています」

 指揮官は自信をもって戦うと強調した。会見に同席したGK波多野豪も同様に「上海の戦い方も分かりましたし、東京のサッカーをして、アグレッシブにどんどんチャレンジして勝ちにいきたいと思います」と、チームのスタイルを出し切ると誓った。

 負けられないリベンジマッチ。ポイントは、90分間、東京の戦いを貫けるかどうかになりそうだ。