AFCチャンピオンズリーグ(ACL)で再開初戦を翌日に控えた横浜F・マリノスは11月24日、アンジェ・ポステコグルー監督と扇原貴宏が公式会見に臨んだ。コンディションの良さを強調し、注目の一戦に臨む決意を語った。

上写真=公式会見に臨んだアンジェ・ポステコグルー監督と扇原貴宏。さあ、いよいよだ!(写真◎Y.F.M)

「最高のメンバーで臨める」とポステコグルー監督

「本当に素晴らしいスタジアムですし、この大会を本当に楽しみにしていたので、しっかり戦っていきたいと思います」

 アンジェ・ポステコグルー監督は翌日の上海上港との試合に向けて、会場となるアルジャノブ・スタジアムをチェックしてこう話した。

「自分たちのサッカーは運動量も多いし強度の高いサッカーをやっています。この大会は最高のメンバーで臨めると思いますし、ケガ人がいない状態で臨めます。Jリーグではケガ人が出てなかなか難しい部分もありましたが、このACLにはケガ人がなく臨める点がポジティブなことだと思っています」

 何よりも選手たちがいい状態で臨めることは、指揮官にとっては大きいだろう。12月19日の決勝を目指して、最高のコンディションでスタートしていく。

 同じく公式会見に臨んだ扇原貴宏も、コンディションの良さを明かしている。

「監督も言ったように、選手たちもこの大会にかける思いは強くて、カタールに入ってからいい練習もしていますし、初戦に向けてしっかりいい準備をしていきたいと思っています」

 もちろん、新型コロナウイルスの影響でさまざまな制限もかかる中での大会運営となるが、だからこそ大事なのは柔軟性だとポステコグルー監督は考えている。

「この状況下では柔軟性を持ってやっていかなければなりません。いまのところ不自由なくやれていますし、スタジアムもすごく良いセットをしてもらっています。明日から始まる大会を楽しみに思っています」

 変化やアクシデントにいかに対応できるか。試合中もそれ以外でも、そこがポイントになりそうだ。

 扇原も「最初に来たときは時差があったりしましたが、トレーニングすることによってコンディションは良くなりました」とさっそく新しい環境に順応。「マリノスはチームの一体感が強みだと思いますし、いい雰囲気で練習ができているので明日の試合に向けていい準備をしていきたいと思います」と調整が順調であることを強調した。

 グループHは現在、横浜FMが首位で上海上港が2位。勝ち点は同じ6で得失点差で上回っているに過ぎない。上海上港とは中2日で連続して対戦するスケジュールだから、首位確保のためにも、そして連勝するためにも、まずは明日の1戦目でしっかりと叩いておきたい。元ブラジル代表のフッキやオスカルという個のレベルの高さを持つだけに、警戒が必要だ。

「相手どうこうというより、マリノスのサッカーをやることが重要だと思っているので、再開初戦で自分たちのサッカーができれば相手に関係なく勝てる自信はあります。そこに集中したいと思っています」

 扇原の言葉が力強い。

 横浜FMの再開初戦は日本時間の11月25日22時キックオフだ。