11月13日、鹿島アントラーズのザーゴ監督が練習後のオンライン取材に応じた。翌日に首位の川崎フロンターレをホームのカシマスタジアムに迎える。ザーゴ監督は対戦相手の実力やスタイルを称賛しつつも、あくまで勝ち点3を獲得することの重要性を説いた。

上写真=11月13日のトレーニング中のザーゴ監督(写真◎KASHIMA ANTLERS)

サポーターの存在の大きさを強調。「力と自信を手にできる」

 鹿島に残された今季リーグ戦の試合数は「6」。各チームの試合数にバラつきはあるものの、現在6位につける鹿島にとっては「目標」達成へ正念場だ。

「クラブの目標がある。それはリーグ戦において2位に入ること。なので、僕らにとっては勝ち点3が一番重要です」

 現時点で2位につけるG大阪との勝ち点差は「7」。試合数もG大阪の方が1試合未消化だ。3位FC東京、4位名古屋、5位C大阪も含めて残り試合で逆転するには、とにかく勝ち点3を積み重ねていく必要がある。

 その中で、11月14日の試合は最大の難所となるだろう。首位を走る川崎Fについてザーゴ監督は、「僕自身も彼らの試合を見ていて非常に楽しい。質の高い選手の能力があるし、また長い間(チームとして)プレーしているため、連係とか意思の疎通も非常によく取れている」と、川崎Fのチーム力を称賛する。だからこそ警戒を強め、勝利のために必要なことを言葉にする。

「集中力を切らしてはいけない。我々としては自分たちのやるべきことをやり続けること。最後の笛までやり続けて、自分たちにプラスの結果を得ることができれば」

 そして、「そのためにはもう一つ必要な、重要なファクターがある」とザーゴ監督は続ける。

「それはやはりサポーター(の存在)です。ホームの試合で、できるだけ多くの人が制限のある中での応援方法で我々を後押してくれること。それによって我々は力と自信を手にできます。良い結果をみんなで手にすることができればと思っています」

 シーズン終盤戦で順位を上昇させていくためにも、鹿島にとって明日の川崎F戦は大きな意味を持つ一戦となりそうだ。