Jリーグは4日夜に緊急記者会見を開き、11月7日(土)に開催される予定だったルヴァンカップ決勝の中止を発表した。新たな日程・会場は決まり次第、発表される。中止の理由は前日までに柏レイソルのネルシーニョ監督、スタッフ1名、選手1名の計3名の新型コロナウイルス感染が判明していたが、3日午後に実施したPCR検査の結果、新たに10名の陽性を確認。万全な状態で試合を開催できないと判断したため。

上写真=11月7日に開催予定だったルヴァンカップ決勝は中止されることが決まった(写真◎J.LEAGUE)

年内に開催できなければ年明けの可能性も

 11月7日のルヴァンカップ決勝、柏レイソル対FC東京の一戦は中止となった。柏の選手・スタッフ13名がこの日までに新型コロナウイルス感染症の陽性判定となったためだ。前日3日の午後に選手とスタッフら82名にPCR検査を実施。その結果、選手2名、トップチームスタッフ8名の計10名の陽性が確認された(陰性は72名)。すでに明らかとなっていた3名(ネルシーニョ監督、選手1名、スタッフ1名)と合わせ、13名の感染が確認された。

 保健所による濃厚接触者の特定はこれからであり、仮に濃厚接触者と判定された場合には、チーム編成がさらに難しくなる。こうした状況を踏まえて、Jリーグ、柏レイソル、FC東京で協議の上で7日の決勝を中止、延期することになった。代替日程、会場については決まり次第発表される。スケジュール調整はこれからになるが、FC東京はカタールで行なわれるACLを控えており、今後のスケジュールは極めてタイトだ(ACLは11月24日~12月3日がグループステージ、勝ち進んだ場合は最長で12月19日の決勝まで)。会見に出席した村井満チェアマンは、年内の開催可能性を探りつつも、調整がつかない場合には年明けに実施する可能性も示唆した。

 なお、柏の今後の活動については5日以降、保険所による濃厚接触者の判定、さらに再度実施するPCR検査の結果を踏まえて決定することになる。会見に出席した柏の瀧川龍一郎社長によれば、13名に及ぶ感染者が出ていることで、すでに保健所からはクラスター認定の可能性を指摘されているという。そうなれば、練習はもちろん、リーグ戦にも大きな影響が出そうだ。柏の次戦は14日、ホームでの大分トリニータ戦が控えている。