J1の横浜F・マリノスのアンジェ・ポステコグルー監督は2日、翌日の鹿島アントラーズ戦を前にオンラインで取材応じた。リーグ連覇の夢はすでに潰えたが、指揮官は自分たちのサッカーを貫くとの決意を改めて語った。

上写真=リーグ連覇はならなかったが、自分たちのスタイルでさらなる成長を目指すとポステコグルー監督は語った(写真◎Getty Images)

この1週間はリカバリーにあてた

「不思議なシーズン」。新型コロナウイルスによって大きな影響を受けた今季を、ポステコグルー監督はそう表現した。確かに、イレギュラーなシーズンだった。酷暑の真っ只中の8月15日から中3、中4日で続いた22連戦は、悪夢のようなスケジュールだったと言っていいだろう。

 その過酷な連戦が、ついに終わった。先週水曜の第32節を終え、ようやく試合間隔が1週間近く空くことになったのだ。この時間を、ポステコグルー監督は「これ以上、もうケガ人を出したくない」と、選手の回復にあてることに決めた。「戦術ではなくリカバリー。体をしっかりリカバリーさせること」が、今後に向けて重要であると判断した。

 リーグ連覇の夢は消えたが、ポステコグルー監督は「自分たちのサッカーをすることが大事だと思っている」と語る。今の順位にも、もちろん満足はしていないものの、「最後の最後まで自分たちのサッカーをしていこうと思っている」との姿勢が、昨年の優勝につながったことを忘れてはいない。今月末には、ACLという大きなタイトルへの挑戦も待っているのだ。

 ACLまで、リーグ戦は4試合ある。明日の鹿島戦がそのスタートだ。5節で対戦した際は、アウェーで2-4というスコアで敗戦。スタートダッシュに失敗していた新体制の鹿島に、今季初白星を献上する格好となった。ポステコグルー監督は「日本に来てこの3年、鹿島とは簡単な試合にはならない。お互いにとって良い戦いになると思う」と警戒する。

 このゲームは、オリジナル10として1993年のリーグ開幕から1部リーグで戦い続けているチーム同士の『唯一の対戦』となる。言わば、伝統の一戦だ。「毎年、鹿島とは良いゲームができる印象」。ポステコグルー監督はマリノスらしいサッカーで、鹿島戦をさらなる成長のきっかけとするつもりだ。

取材◎杉山 孝