10月31日に行なわれたJ1リーグ第25節の湘南ベルマーレ戦で加入後初スタメンを飾った横浜FCの杉本竜士。前半の決定機を逃したことで試合後の表情は浮かばなかったが、下平隆宏監督は及第点を与えた。

上写真=横浜FMから期限付き移籍中の杉本(写真◎Getty Images)

■2020年10月31日 J1リーグ第25節(@BMWス:観衆5,328人)
湘南 1-0 横浜FC
得点:(湘)指宿洋史

松尾の代役に名乗り

 8月に横浜F・マリノスからの期限付き移籍で加入し、湘南戦でようやく初先発を飾った杉本。「チームのためにできることを精一杯やろうと思ってプレーしました」という言葉どおり、左サイドハーフとして攻守両面で献身的に働いた。

 前半31分には、右サイドの中山克広からのクロスにダイビングヘッドで合わせてゴールを狙った。だがシュートは惜しくもポストに弾かれ、「いいボールが上がってきたので、しっかり枠に収めようと思ったけど…入らなかったですね」と悔やんだ。

 78分にピッチを退いた直後にチームは失点し、0-1で敗戦。試合を通しての感想を聞くと「個人的にもチーム全体としても、もうちょっとできることはあったと思う」を振り返り、「チャンスメークできなかったのは反省点。もっと相手を脅かすプレーをしたかった」と反省の弁が続いた。

 それでも下平監督は「やっとコンディションが上がってきて、パフォーマンス的には悪くなかった」と及第点を与え、「トランジションのところで彼らしいプレーを見せてくれたし、フィットしてくればもっと戦力になってくる」と話した。

 横浜FCはチーム最多7得点を挙げていた左サイドハーフの松尾佑介が負傷離脱中。代役として期待が懸かる杉本は「負けたので手応えは感じていない。次はしっかり勝利に貢献できるようにやっていきたい」と、次節の大分トリニータ戦(11月3日)での勝利を誓った。

取材◎多賀祐輔