上写真＝横浜FC戦でフル出場を果たしたFW指宿（写真◎J.LEAGUE）
■2020年10月31日 J1リーグ第25節（@BMWス：観衆5,328人）
湘南 1-0 横浜FC
得点：（湘）指宿洋史
2試合連続で今季2ゴール目
8月15日に横浜FCのホームで行なわれた前回対戦は2-4で敗れた湘南。指宿はその試合に先発したが前半39分に交代となり、「前回の横浜FC戦は前半に4点取られてすごく悔しい負け方をしたし、絶対に横浜FCに負けたくないという気持ちがあった」という。
2カ月半ぶりの再戦も横浜FCにボールを支配される苦しい展開となったが「僕やタリクが足元で受けて、そこを起点にチャンスを作れるイメージをしていた」という指宿が懸命にボールを収め、湘南も前半から何度かチャンスをつくった。
59分には指宿にビッグチャンスが訪れる。FKのサインプレーでゴール前に抜け出し、フリーでヘッド。だが、シュートは惜しくもポストに直撃した。「あのセットプレーは狙っていた。バラ（茨田陽生）が本当に良いボールを出してくれけど外してしまったので、絶対にそのあと決めないといけないと思った」
その思いが実ったのは79分。右サイドの岡本拓也からのパスに反応し、ゴール右斜め45度の角度から右足を振り抜いた。「うまくは背後に抜けることができたので、落ち着いて決められて良かった」。強烈なシュートがゴールネットに突き刺さり、これが決勝点となった。
2試合連続となる今季2ゴール目を決めた指宿は「前節は点を取ることができたけど、勝てなかったのがすごく悔しかった。今節はとにかく勝ちたいと思っていたので勝てたことがうれしいし、さらに自分のゴールで勝てたので良かった」と喜んだ。
2度の6連敗など苦しいシーズンを送ってきた湘南だが、直近4試合では2勝2分けと調子は上向き。チームとともに波に乗る指宿は「ようやく自分たちがやりたいことをピッチで出せるようになってきた。手応えもつかめているので勝ち続けていきたい」と、今季初の連勝が懸かる次節に向けて意気込みを語った。
取材◎多賀祐輔