サンフレッチェ広島FWレアンドロ・ペレイラが、さらなる得点の上積みを誓った。10月28日の横浜F・マリノス戦で先制ヘッド。目標の得点王は難しくても、勝利のためにゴールを狙い続ける決意を新たにしている。

上写真=先制点を決めたレアンドロ・ペレイラにエゼキエウが駆け寄ってきて抱きつく(写真◎J.LEAGUE)

■2020年10月28日 J1リーグ第32節(@Eスタ:観衆1,984人)
広島 3-1 横浜FM
得点:(広)レアンドロ・ペレイラ、オウンゴール、永井龍
    (横)チアゴ・マルチンス

今季通算11得点目のヘッド

 横浜F・マリノスに数度の決定機を作られるなど、押され気味だったサンフレッチェ広島に先制点をもたらしたのは、前節までにチーム最多の10得点を挙げているレアンドロ・ペレイラだった。33分、MF浅野雄也が左サイドを縦に突破して送ったセンタリングに合わせてDFの間に入り、打点の高いヘッドでネットを揺らした。
 
 横浜FM戦では8月の第12節でも、一時同点となるヘディングシュートを決めている。アシストした浅野が駆け寄ると、スタンドまで聞こえるほどの大声で「ユウヤー!」と叫び、喜びを分かち合った。
 
 試合後のオンライン会見では「素晴らしいクロスだった。しっかり合わせることができてよかった」とゴールシーンを振り返った。前節は警告累積のために出場停止で、チームは鹿島アントラーズに0-1で敗戦。だが復帰初戦で結果を出し、スタッフの期待に応えた。

 加入2年目の今季は、2月から7月にかけての開幕4試合で3試合連続、計4得点を決める好スタートを切り、「得点王を狙う」と意気込んでいた。だが得点ランキングは10月28日終了時点で、柏レイソルFWオルンガが23得点を挙げて首位に立ち、他を圧倒している。

 この日で11得点としたレアンドロ・ペレイラは、得点数の目標を聞かれると「当初の目標は得点王だったけれど、オルンガ選手が量産している。数字を挙げるなら、少なくとも15得点はいきたい」とコメント。残り10試合でのコンスタントな得点と、勝利への貢献を誓った。

 その第一歩となる次節は、10月31日にベガルタ仙台と対戦する。中2日でアウェーへの移動があり、しかも13時キックオフという厳しい日程だが「いつも通り、しっかり得点に絡みたいし、もちろんゴールを決めたい。勝利できるように(試合の日を)迎えたい」と語り、次の戦いに視線を向けた。

現地取材◎石倉利英 写真◎J.LEAGUE