柏レイソルのけん引車であり、攻撃の要でもあるMF江坂任がオンラインで取材に応じた。週末のガンバ大阪戦(24日/@パナソニックスタジアム吹田)に向けて意気込みを示すとともに、自身のプレースタンスについても語った。

上写真=高水準のパフォーマンスを維持している江坂任(写真◎Getty Images)

ガンバ戦は負けられない

 江坂は、欠くことのできない攻撃のレイソルの柱だ。本人もその自覚を持ち、安定したパフォーマンスを発揮するために今季はとくにケアに努めているという。そうした不断の努力は確実にピッチ上にも表れている。その存在感は圧倒的だ。

 プレッシャーのきつい場所でボールを受けて攻撃を加速させ、決定的なパスでチャンスを創出。リーグ戦では7アシストを記録している。トップ下でも2列目のサイドでも、走り、戦い、受けてさばいて好機を生み出ていく。もちろん自らゴールも狙う(8得点)。その働きぶりは10番を背負うにふさわしいものだ。キャプテンマークを巻く試合も最近は多いが、本人はやることを特に変えず、「常にチームがうまく回るように考えて」プレーしているという。レイソルの中心軸はチームファーストの姿勢も、終始一貫している。

 当然、中心選手として相手のマークはきつくなるが、「僕にマークが来れば、ほかの選手が空くと思うので。いま意識しているのは自分がボールを受けなくてもチームがうまく回るようにすること」と、現状をポジティブにとらえている。

 今季はここまでリーグ戦23試合のうち、22試合に先発。休んだ1試合はルヴァンカップ準決勝直前の横浜FC戦だった。大一番を前にネルシーニョ監督が江坂を休ませた理由は文字通りの「休養」だ。チームにおける江坂の重要性がよく分かるだろう。

 次節はガンバ大阪戦。ホームで戦った15節のゲームは3-0で完勝している相手だが(9月9日)、「前回対戦ではチームがうまく回っていい勝ち方ができましたけど、ガンバも今、調子を上げてきていますし、また違った戦い方になると思うので、もう一回、ゼロからやらないといけない」と、江坂は気を引き締めた。

 今季の天皇杯出場(リーグ戦2位以内)やACL出場権獲得のためにも、現在8位の柏にとって、4位G大阪戦との試合は極めて重要な意味を持つ。

「前節の湘南戦で、もったいない負け方をしましたし、他のチームの状況もありますけど、もう負けられない。勝ちだけを目指してやりたいと思っています」

 決戦は24日。江坂は勝ち点3だけを求めて敵地に乗り込む。