横浜FCを率いる下平隆宏監督が17日、練習後にオンラインで報道陣の取材に応じた。前節のベガルタ仙台戦で負傷交代したMF松尾佑介に関する質問に対し、下平監督は「手術の可能性もあるかもしれない」と長期離脱を示唆した。

上写真=17日のオンライン取材に応じた下平監督(写真◎スクリーンショット)

システム変更も視野に

 3試合未勝利の横浜FCだが、下平監督は「鹿島戦(10日、●2-3)の前半は、自分たちが目指してきたものがやっと形になってきた。この間の仙台戦(14日、△0-0)は自分たちがやりたいことを出し切って、あとは得点を取るところまで来ている」と内容を評価。ボールポゼッションを中心にゲームを支配する時間は着実に増加しており、「積み上がっているという実感はあるし、選手もきっと感じてくれていると思う」と語った。

 ただ、仙台戦でアクシデントが発生。左サイドハーフとして攻撃をけん引してきた松尾が74分に相手との接触で左肩を痛め、そのままピッチを後にした。下平監督は「いま検査をしている段階だけど軽くはない。しばらく離脱するような形。手術の可能性もあるかもしれない」と長期離脱を示唆した。

 松尾は大卒ルーキーながら、ここまでチームトップの7得点を記録。スピードに乗ったドリブルから多くのチャンスも演出しており、下平監督は「相手にとっても嫌な選手だったと思うので、痛いのは痛い」と心境を吐露。「松尾のようなタイプは他にいない。システム変更も考えないといけない」と頭を悩ませつつ、18日のFC東京戦に向けては「代わりに入る選手が違う形でまた貢献してくれるはず。それがチーム力だと思うので、期待したい」と話した。