セレッソ大阪のDF丸橋祐介が16日、練習後にオンライン取材に応じた。長らく不動の左SBとして君臨してきた丸橋だが、第19節から2試合連続でベンチ外を経験。プロ12年目の30歳は、定位置奪還に向けて気合いを入れる。

上写真=C大阪一筋、プロ12年目を迎えたDF丸橋(写真◎CEREZO OSAKA)

「モヤモヤ感はなかった」

 開幕から左SBのレギュラーとして出場していたが、夏場以降は同じポジションの片山瑛一が台頭。9月23日のFC東京戦に0-2で敗れると、その後のベガルタ仙台戦、川崎フロンターレ戦は片山が先発し、丸橋はベンチ外となった。

 ユースから昇格してプロ2年目の2010年にレギュラーを獲得。以降10年間にわたって不動の左SBとして君臨し、負傷以外の理由でベンチ外になるのは久々の経験だったが「モヤモヤ感はなかった」と丸橋。「エイちゃん(片山)のポジションを見て、自分が入るとしたらこうすればうまくいくんじゃないかな、と準備をしていました」と振り返る。

 10日の名古屋グランパス戦で右SBの松田陸が負傷し、片山が右サイドに移ったことで再びチャンスが回ってきた。そして前節の湘南ベルマーレ戦で4試合ぶりに先発に復帰すると、後半アディショナルタイムのCKでマテイ・ヨニッチの頭にぴたりと合わせ、チームを勝利に導いた。「最後のアシストだけ。ミスも多かったし、なかなか試合に入りきれなかった」と反省点が多いというが、「久々のスタメンで慌てる場面もあったけど、やっぱり楽しかった」と素直な思いを明かした。

 松田の復帰はまだ先で、ロティーナ監督は「右サイドバックができるのは、いまのところ瑛一しかいない」と語り、17日の横浜FM戦も左SBは丸橋の起用が有力視される。

「ポジションを奪い返さないといけないという気持ちがあったので、残り練でしっかりアピールしてきたつもり。そこは変わらずアピールし続けていこうと思います」。

 守備面の強度が課題だが、やはり高精度の左足キックはチームにとって大きな武器。自身に期待される役割は理解しており、横浜FM戦に向けて「横とか後ろだけじゃなくて、前につけるパスを出せれば」と攻撃面での貢献を誓った。