上写真=後半アディショナルタイムの小泉慶のゴールで鹿島が3試合ぶりの勝利(写真◎J.LEAGUE)
■2020年10月10日 J1リーグ第21節(@カシマ:観衆5,671人)
鹿島 3-2 横浜FC
得点:(鹿)エヴェラウド、オウンゴール、小泉慶
(横)瀬沼優司、松尾佑介
・鹿島メンバー◎GK沖悠哉、DF小泉慶、犬飼智也、関川郁万、永戸勝也(68分:永木亮太)、MFファン・アラーノ(79分:松村優太)、三竿健斗、レオ・シルバ(57分:上田綺世)、和泉竜司(57分:白崎凌兵)、FW土居聖真(57分:荒木遼太郎)、エヴェラウド
・横浜FCメンバー◎GK六反勇治、DFマギーニョ、伊野波雅彦、小林友希、袴田裕太郎、MF松浦拓弥(69分:齋藤功佑)、安永玲央、手塚康平(69分:瀬古樹)、松尾佑介(81分:斉藤光毅)、FW瀬沼優司(87分:田代真一)、皆川佑介(69分:一美和成)
「後半にちょっと選手の配置を変えて距離感を良くした」
ホームで連敗を止めたい鹿島だったが、横浜FCに出鼻を挫かれる。キックオフ直後に自陣でFKを与えると、手塚康平の左足で蹴ったボールに瀬沼優司にファーサイドで合わせられ、開始2分で先制を許す。さらに前半13分にも再びセットプレーから失点。手塚のCKは犬飼智也がクリアするも、こぼれ球を拾った松尾佑介に右足でグラウンダーのシュートを決められた。その後も横浜FCにペースを握られ、前半を2点ビハインドで折り返す。
後半には、同点、逆転を狙う鹿島が、横浜FC陣内に攻め込む。後半12分に白崎凌兵、上田綺世、荒木遼太郎を投入し、攻勢を強める。すると直後の13分にファン・アラーノのパスからエヴェラウドが右足でゴールネットを揺らし、1点を返す。
同点に追いつきたい鹿島は、後半23分に高いキック精度を誇る永木亮太を左サイドバックの位置に投入。すると終了間際の43分、永木のCKをエヴェラウドが折り返し、相手のオウンゴールを誘発。終盤に同点に追いつく。
そして、ドラマは後半アディショナルタイムに待っていた。再び永木のCKから、エヴェラウドと上田が競ってこぼれたボールを荒木が拾い中央へ。ゴール前の小泉慶が右足で合わせ、逆転ゴールが生まれた。
試合後、ザーゴ監督は劇的な勝利を次のように振り返った。
「早い時間帯で失点し、そのあとも立ち直ろうとしたところで失点してしまいました。守備の部分で(選手同士の)距離があきすぎたり、相手との間合いをうまく連動して詰めることができなかったり、そういうところがありました。後半にちょっと選手の配置を変えて、プレッシングをかけるところで距離感を良くすることを選択しました。それがうまくいって、まず得点したし、そこから同点、勝ち越し点につながりました。選手たちがあきらめずに献身的に戦った成果が、最後の得点になったのではないかなと思っています」
2点ビハインドを跳ね返して逆転勝利を奪った鹿島は、連敗を「2」でストップ。3試合ぶりの勝ち点3を獲得した。
現地取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE