約7カ月ぶりに公式戦に復帰したFWクリスティアーノが5日、オンライン取材に応じた。帰ってきたストライカーは復帰までの経緯を振り返り、7日のルヴァン杯準決勝、横浜F・マリノス戦に向けて「万全を期したい」と意気込みを語った。

上写真=5日のオンライン取材に応じたクリスティアーノ(写真◎スクリーンショット)

「フィットネスはほぼ100%」

 長期にわたるリハビリを経て、10月3日のJ1第20節・横浜FC戦で先発メンバーに名を連ねた。試合前は「期待と不安で夜も眠れず子どものようだった」というが、開始5分にFWオルンガへ絶妙なスルーパスを通し、いきなりゴールをお膳立て。「アシストできたのは神様のご加護があったとしか言いようがない」と感謝し、「試合後にリバウンドもなかったので良かった」と胸をなでおろした。

 昨季はJ2で39試合に出場し、19ゴール18アシスト。J1昇格の立役者となったが、今季は2月22日のリーグ開幕戦を最後にピッチから遠ざかっていた。新型コロナウイルスの影響による活動自粛期間を経て、トレーニングを再開して3日目の6月3日に太ももを負傷した。

 当初は軽傷と思われたが痛みがなかなか取れず、結局4カ月もリハビリに費やすこととなった。「これほど長い期間、観客席からチームの戦いを見守ることはなかった。非常に厳しい時間だった」。それでもチームの一員としてできることを模索し、同胞のヒシャルジソン、マテウス・サヴィオにアドバイスを送るなど「客観的にいろんなものを見直す良い時間になった」と振り返る。

 そして9月2日に開催されたルヴァン杯準々決勝のセレッソ大阪戦後、ネルシーニョ監督に「セミファイナルには体を仕上げて出場する」と約束。そこに向けた助走として前述の横浜FC戦に出場し、「フィットネスの部分はほぼ100%に近い。ゲーム感覚はプレーしながられから良くなっていく」と手応えを得た。

 リーグ戦では現在7位の柏。クリスティアーノは「現実的に考えると、Jリーグはフロンターレがタイトルを取るのは時間の問題」と語り、ルヴァン杯に照準を合わせている。「一発勝負のカップ戦はあと2試合、目の前の敵を倒せばタイトルを取れる」。サポーターから愛されるゴールハンターは「水曜日に向けて万全を期したい」と意気込んだ。