9月30日の浦和レッズ戦でJ1リーグ通算200試合出場を果たしたFC東京のMF三田啓貴がオンラインで取材に応じた。特別指定選手としてピッチに立った2012年から10シーズン目で到達した200試合出場に何を思い、どんな感想を抱いているのか。

上写真=浦和レッズ戦でJ1通算200試合出場を達成した三田(写真◎Getty Images)

自分の良さをもっと出したい

 17年ぶりに埼玉スタジアムで浦和レッズを破った試合が、自身のJ1リーグ通算200試合出場となった。三田は先発でピッチに立ち、68分までプレー。スプリントを繰り返し、プレスを怠らず、攻守両面でチームを支えた。ただ、本人は「忘れられない試合になった」としながらも、200という数字自体にこだわりはないと話す。

「ケガなく、やって来れたということがこの記録につながっていると思うので、今まで携わってくれたトレーナー、ドクターの方々に感謝しています」と、サポートしてくれた人たちへの感謝の思いはあるものの、数字はあくまで数字にすぎないとの考えがある。

「途中から出た試合、たとえばロスタイムに出ても1試合に換算されるし、90分出ても1試合だし、要するに出たときに何をやれたかだと思います。だから試合数ということにそこまでこだわらずに、出た試合で、しっかり自分自身の存在感を出して、いいプレーをしていくということが大事かなと」

 明治大学時代の2012年に特別指定選手としてFC東京でJ1デビューを飾り、翌年入団して出場を重ねてきた。16年からは仙台で2シーズン、18年途中から神戸で活躍し、昨季途中に古巣のFC東京に復帰した。プロとしてのキャリアは今年で9年目。積み上げた数字は、まさしく三田の足跡でもあるが、200という数字よりも、大事なのはその中身だという。それが三田の変わらないスタンスだ。

 今後について聞かれても「自分の何かを伸ばしていくということよりも自分の良さをもっともっと出してボールに関わってリズムを作って得点にも絡んで、というプレーを試合で出せるようにしていきたい」と、プレー内容について言及した。

 次節は中3日で迎えるアウェーの湘南ベルマーレ戦(10月3日)。青赤の背番号7は201試合目となるゲームでも、これまでと変わらない姿勢でチームのために走り、戦い、攻守に関わっていく。