FC東京の左サイドバック、小川諒也が浦和レッズ戦を翌日に控えた29日、オンラインで取材に応じた。サガン鳥栖に完敗した前節はメンバー外だったが、「細かい部分で相手に負けていた」と反省。明日(30日)の浦和戦はディテールにこだわって勝利を目指す。

上写真=浦和戦に向けてトレーニングする小川諒也(写真提供◎FC東京)

ディエゴがいなくてもしっかり勝ちたい

 前節、0-3で敗れたサガン鳥栖戦は、メンバー外だった。とはいえ、悔しさをチームで共有している。若手が多く出場したその試合について、小川の見立てはこうだ。

「自分はDAZNで見ていたんですが、やっぱりもっとコンパクトに戦えていたら、しっかり自分たちのプレスもハマっていたと思いますし、攻撃ももうちょっと工夫ができればと思って見ていました。あと、全体的に球際とか細かい部分で鳥栖の方が上回っていたと思っていました」

 そんな悔しい敗戦を踏まえて、明日の浦和レッズ戦に向けて「連敗しないことが大事」だと強調した。

「前節負けてしまったので、連敗しないことが大事だと思います。内容的にもしっかり自分たちのサッカーをやって勝ち点3を取り切ることが大事になる。浦和は、やっぱりいい選手がそろっていますし、個の力はすごい。FWに入る選手の得点力は警戒しないといけない」

「まずは守備からハメれるように。今は若い選手と経験のある選手のどちらも試合に出ていると思うんですけど、もっと僕らが若い選手に声をかけて、しっかりやらないと。鳥栖戦では間延びして中盤のスペースが多く空いていたシーンがあったと思うので、そうならないように声をかけてやりたい」

 2003年以来、埼玉スタジアムでは勝てていないが、7月18日にホームで浦和を下して自信を深めることができた(2-0)。良いイメージを抱いて『鬼門』に乗り込むつもりだ。FC東京の攻撃のキーパーソンであるディエゴ・オリヴェイラを出場停止で欠くことになるが、不安はないという。

「ディエゴのキープ力はチームの武器になっていて、それがない中での試合ですが、出場する選手がまったく同じ役割というわけではなくて、その選手の特徴を生かしてやってほしいと思っています。チームとしてもディエゴがいなくてもしっかり勝てるようにしたい。たとえばスピードのある選手なら、それをしっかり生かせたらと」

 誰かに頼るような戦いではなく、チーム力で勝利を引き寄せたいと小川は言った。

「自分が(ボールを)持ったら、ロングボールを蹴るにしてもただクリアするのではなく、相手の嫌のところに落としたり、マイボールになる確率が高いボールを蹴りたい。そういう積み重ねが90分間を通して効いてくると思う。浦和戦は相手の背後を突いていきたい」

「何年も勝てていない中で今年、ホームで浦和に勝てたことはチームとしても自信になっていると思いますし、埼スタでしっかり勝てるように準備したい」

 連敗を阻止し、ジンクスを破る。明日の浦和戦、FC東京の左サイドに注目だ。