FC東京のDF森重真人が浦和レッズ戦を前に取材にオンラインで取材に応じた。前節、0-3と敗れた鳥栖戦は外から見つめていた森重は冷静に、次の試合に向けて「しっかりやりたい」と話した。チームは明日、17年間、勝利のない鬼門の埼スタで試合に臨む。

上写真=浦和戦に向けてトレーニングする森重真人(写真提供◎FC東京)

自分自身は昨年よりも充実している

 前節、サガン鳥栖に0-3と完敗し、チーム状態が心配されたが、取材に応じた森重は冷静だった。

「試合はもう終わったことなので、しっかりチームで共有できるところはして、すぐ浦和戦があるので、そこに向けてどうしていくのか。明日しか練習はできないですけど、意識の共有と確認を短期間でしっかりやっていきたいなと思います」

 森重自身は出場停止で鳥栖戦はベンチ外。外から試合を見つめることになった。

「終わった自分の出ていない試合のことはあまり言いたくないので。今は誰が出ていても、勝利を探っていくということがうまくできているときもあれば、僕自身が出ていてもうまくできていないところもある。そこの振れ幅と言うか、難しいところではありますけど、しっかりとチームとして誰が同じような戦いをやっていければ、いいチームになるんじゃないかなと思います」

 今季は多くの若手がプレー機会を得て、まさしく総力戦で臨んでいる。誰が出ても同じコンセプトのもと、同じプレー水準で戦えれば、それに越したことはないが、そうなるためにやはり相応の時間が必要だ。タイトな日程でコンディション調整に時間を割かざるを得ない中でも、チームとしてしっかり課題に向き合ってきた。鳥栖戦で出た課題も、時間のない中でしっかり「共有すること」が大事だと森重は話した。

「一人ひとりがやるべきことを考えて、もう一度、集中するだけ。ここで好き勝手にやり始めるとダメだし、良いときもあれば悪いときもあるので、その悪いときにどれだけ気持ちを入れ直してできるのかというところ。これからシーズンの疲労も出てくるし、それがメンタル的にも影響されやすくなるので、チームとしてマネジメントしていかないといけないと思います」

 自身の状態について「昨年よりも手応えと充実感はありますし、試合が多い中でも休ませてもらったりしているので、いいリズムで試合ができているんじゃないかと思います」と森重は話す。次節(明日30日)はFC東京にとって鬼門である埼玉スタジアムでの浦和戦。2003年以来、同スタジアムで勝利を手にできていないが、「苦手意識はもうそんなにないと思います。それよりか、自分たちが何をすべきか」と、相手どうこうではなく、勝敗は自分のたちの問題であると強調した。