9月27日、明治安田生命J1リーグ第19節が各地で開催され、ShonanBMWスタジアム平塚では首位の川崎フロンターレが最下位の湘南ベルマーレに勝利した。川崎Fは前半にFW小林悠が奪った1点を守り抜き、今季2度目の7連勝を飾った。

上写真=川崎Fの小林が今季11ゴール目を記録した(写真◎J.LEAGUE)

■2020年9月27日 J1リーグ第19節(@BMWス:観衆4,189人)
湘南 0-1 川崎F
得点:(川)小林悠

・湘南メンバー◎GK谷晃生、DF舘幸希、石原広教、田中聡(87分:中川寛斗)、MF岡本拓也、茨田陽生(83分:柴田壮介)、金子大毅、齊藤未月(75分:タリク)、古林将太(46分:鈴木冬一)、FW石原直樹、松田天馬

・川崎Fメンバー◎GKチョン・ソンリョン、DF山根視来、ジェジエウ、谷口彰悟、車屋紳太郎(46分:登里享平)、MF守田英正、田中碧、脇坂泰斗(62分:三笘薫)、FW家長昭博(82分:レアンドロ・ダミアン)、旗手怜央(82分:齋藤学)、小林悠(75分:宮代大聖)

「簡単な試合はない」(小林悠)

 前半18分にアウェーの川崎Fが先制した。ボールを右サイドへ展開し、家長、田中、山根によるパス交換で突破。最後は家長からのクロスを小林がヘッドでゴールに流し込んだ。

 小林は今季11点目。「アキくん(家長)に試合前にクロスを入れてください、と言っていた。良いボールが来てしっかり合わせられてよかった」。ゴール後はお笑いコンビ・ぺこぱの松陰寺太勇を意識したパフォーマンスを披露。「今週、スクールの子たちとZoomミーティングをして、自分たちにだけ分かるパフォーマンスをしてほしいと言われていた」と明かし、「約束をしっかり果たせた」と白い歯を見せた。

 この1点が唯一のゴールとなり、そのまま川崎Fが1-0で勝利した。だが、1試合3得点以上のノルマを掲げる川崎Fにとって、1-0は満足できるスコアではない。「きょうの収穫は勝ち点3を取れたこと。それに尽きる」と鬼木達監督。「もっとアグレッシブに戦いたかったが、難しい展開になった」と苦い顔で振り返った。

 決勝点の小林も「2点目を取らないといけない試合だった」と反省し、「簡単な試合はないと思っている。結果を求めて、勝ちながら修正していきたい」。今季2度目の7連勝にも浮かれる様子はまったくない。

 一方の湘南は今季3度目の3連敗。終盤は押し込む時間が続いたが、最後の局面で精度を欠き3試合連続ノーゴール。浮嶋敏監督は「いま出せる力を出せた」と首位相手に善戦したことを評価しつつも、「結果が出ていないので悔しく残念に思う」と話した。

取材◎多賀祐輔 写真◎J.LEAGUE