9月25日、鹿島アントラーズの関川郁万が練習後のオンライン取材に応じた。2月の今季開幕戦では苦杯をなめたものの、中断明けの出場試合は負け知らず。対人の強さで守備を支えるプロ2年目のセンターバックが、自身のプレーと守備での信念について語った。

上写真=9月25日の練習後、オンライン取材に応じる関川郁万(写真◎KASHIMA ANTLERS)

「前半戦で取り逃した勝ち点を、まだ取り返せていない」

 プロ2年目のセンターバックが存在感を放っている。リーグ中断明けはルヴァンカップも含めて10試合に出場し、いまだ負け知らず。リーグ戦7連勝中も、そのうちの6試合で先発フル出場しており、好調な鹿島の守備を支えている。ただ、中断前のリーグ開幕戦では広島に0-3の完敗。不調時の記憶も頭にあるのだろう、7連勝にも浮かれる様子はない。

「(連勝を)意識してはいません。(リーグ)前半戦で取り逃した勝ち点を、今はまだ取り返せてはいないので」

 実際に試合では、ともにセンターバックでコンビを組む「ワンくん(犬飼智也)がすごく助けてくれる」と言う。他にも「健斗くん(三竿)だったり、カツくん(永戸勝也)も、沖(悠哉)くんもそうです。みんなで助け合ってできている」と、周囲の選手たちとも連係しながら戦っていることを明かす。

 その中でも、守備の選手としての信念がある。「対峙した選手に、まずは負けないということは、自分の中に昔からある」。強豪・流通経済大柏高校時代にも心得ていたことだろう。当時から同世代でも対人の強さが際立ち、プロへの道を切りひらいた。「その中でどういうボールの取り方をするのか、意識しています」と、今は課題に向き合う。

 9月27日に控える次節の大分戦は、犬飼が累積警告のため出場停止となる。連勝中は常に隣にいた頼れる先輩が不在となるが、さらなる連勝記録を伸ばすため、関川は目の前の相手に立ち向かう構えだ。

「まずは自分のところで1対1で負けなければ失点することはないと思う。そういう意識を強く持ってやっていけたらと思います」

 鹿島の最終ラインに君臨する20歳の若きセンターバックは、まだまだ勝利にどん欲だ。