現在3位につけるFC東京のFW永井謙佑が2位セレッソ大阪との一戦を前にオンライン取材に応じた。守備面の貢献度の高さは誰もが認めるところだが、本人はゴールでの貢献も誓う。シーズン後半戦は、永井が攻撃のけん引車となる!

上写真=明日23日のセレッソ大阪戦を前に取材に応じた永井謙佑(写真◎FC東京)

全然、満足していない

 今季、永井は3トップの中央でプレーするケースが多い。点を取ることはもちろん、守備のスイッチを入れるという大きな役割を担う。圧倒的なスピードで相手ボールホルダーに襲い掛かるプレーが、高い位置でボールを奪うことを狙いとするチームに多くの実りをもたらしている。長谷川健太監督も、永井を中央で起用する意図を問われた際に守備面の貢献度の高さに言及した。

 前節のベガルタ仙台戦は88分に登場し、残り数分でスプリントを繰り返し、チームを助けた。

「時間帯的にみんなも疲れていると思っていましたし、1-0で1-1になるのは嫌だったので。二度追い三度追いを続けていれば、こっちのボールになるかなと思ってプレーしていたましたね」

「(途中出場について)今シーズンは2回、ああいう時間で追いつかれていた。自分が試合に出る時間がそういう時間だったので、そういうことも意識しながら試合に入りました」

 わずかな時間でも自身の役割を全うする姿勢に変わりはない。先発した12試合でも、途中出場の3試合でも、守備のスイッチを入れ、ゴールを目指してきた。ただ、ここまで1得点という数字には、本人も物足りなさを感じているという。

「そこに関しては全然、満足していないです」

 昨季は9得点。今季は第12節、8月23日の湘南ベルマーレ戦で挙げた1ゴールのみに留まっている。FWとしては当然ながらゴールがほしい。もちろん、守備面のタスクも果たした上で。

「もっと得点を取らないといけないと思いますし、もっと怖いゾーンに入っていかないといけないと思っています。もちろん、守備のスイッチだったり、ポジショニングで、うしろのハメ方も変わってくると思うので、そういうのも意識してやらないといけない」

 ACL出場の関係で1試合消化が多いFC東京は前節の仙台戦がリーグ戦18試合目。すでに後半戦に突入している。1試合消化が少ない首位・川崎フロンターレと勝ち点差は12ポイント。簡単ではないものの、『後半戦を制すものがリーグを制す』のが、Jリーグだ。3位からさらに上を目指すFC東京にとって、永井の爆発は不可欠だろう。

「後半戦で取り返していきたい」

 永井の力強い、ゴール宣言。明日(23日)、FC東京は2位セレッソ大阪とホームで対戦する。