明治安田生命J1リーグ、JリーグYBCルヴァンカップ、そして11月予定のアジア・チャンピオンズリーグ。FC東京は強豪だからこその過密日程を過ごしている。疲労が蓄積するいまこそ、「細かい当たり前」を見つめ直すのだ。

上写真=1週間か10日に1日は休日を設けるようにするというマネジメントも細やかだ(写真◎FC東京)

「先制されると苦しくなる」

 前節は大分トリニータにホームで2-3と競り負け。終盤に一気の猛攻を仕掛けて、敵将の片野坂知宏監督を「3-3に追いつかれてもおかしくなかった」と怖がらせたものの、実らなかった。長谷川健太監督はこう振り返る。

「ここのところはゴール自体は取れていると思います。我慢する時間帯に、ちゃんと我慢できるか」

 今季は3得点を挙げている試合も5つあり、ここ3試合はすべて2ゴールだ。ただ、その3試合ともすべて先制されているのが気になるところ。第15節の横浜FC戦では2-1で逆転勝利、第16節のヴィッセル神戸戦はアディショナルタイムに追いつかれたものの一度は逆転した。スコアをひっくり返せるのは強みであるかもしれないが、先制されなければもっと主体的にゴールをコントロールできるはずだ。

「先制点を取れるようになったことが、8月の復調につながりました。だからいま、先制されると苦しくなるのは当然で、細かい部分を選手とも確認しました。例えば大分戦の2失点目は右サイドで(中村)拓海がサイドで突破されましたけど、最後にスライディグしているかといえば、していません。抜かれても最後にクロスに合わせて体を投げ出して、それでも取られるならまだ仕方がないかもしれません。中にも人はいるのに寄せきれていない。そういう細かい部分ですね」

 連戦の疲れなのか気の緩みなのか、そもそもの意識の問題なのか、いずれにしろその部分で大分に上回られたのは確かだった。

 次節はベガルタ仙台を迎えるが、ここでの連敗、ましてやホームでの連敗はご法度だ。大分と同様に特徴のあるチームである仙台は調子を落としていて、リーグ戦で6試合に勝ちがなく、しかも3連敗中。1週間前の前節は大分に0-3で敗れているので、お互いに「大分に負けたあとの連敗を避けたい」ことになるが、仙台は水曜日に試合がなかったから、時間をたっぷり使って調整してきたはずだ。

「仙台は前線のメンバーが固まってきているので、映像を見せながらその特徴を確認しています。組み合わせは変えてはきていますが、3トップにこだわりを持っていて、攻撃に出てきたときには迫力があると思います」

 もちろん、こちらの3トップもJ1でトップクラスの威力を持っているので、3トップ対決と言ってもいいかもしれない。

 だがやはり、「神は細部に宿る」の言葉の通りに、ディテールで相手を上回り続けてこそのアタックだ。連戦の疲れが隠せないいまこそ、当たり前の細かな部分にこだわって、厳しく求めて、今度こそ先制ゴールを。