鹿島アントラーズのFWエヴェラウドがセレッソ大阪戦を前に取材に応じた。2試合連続ゴール中のナンバー9は堅守を誇る相手にも臆することなくアグレッシブにプレーすることを誓う。すでに攻略のイメージもできていると自信を口にした。

上写真=セレッソ大阪に向けてトレーニングするエヴェラウド(写真◎鹿島アントラーズ)

勝ち点3にこだわってやるだけ

 8月26日のFC東京戦から始まった連勝は、前節(16節)の清水エスパルス戦で5つまでの伸びた。シーズン序盤にゴールを奪えず苦しんでいたのが嘘のように、この間、チームは毎試合複数得点を記録している。とりわけ攻撃のけん引車となっているのが、FWエヴェラウドだ。前述のFC東京戦、15節の仙台戦、そして清水戦でネットを揺らした。

 積極的にコミュニケーションを取ることでチームメイトのことを知り、そしてチームメイトに自身の特徴を知ってもらってコンビネーションは深まってきた。実際、ゴールの確率も随分と高まってきたとエヴェラウドは実感する。リーグ2位のセレッソ大阪戦との試合を翌日に控えた取材の中でも、自信を口にした。

「相手は守備が堅く、連係も深まっている印象があります。ただ、われわれも調子を上げてきている。何としても勝ち点3を取る、ということにこだわってやるだけです」

「FWですから、攻略のイメージは沸いていますが、ここで説明するわけにはいきません。相手に対策する機会を与えることになるので。自信はありますが、細かいことは言えません」

 相手はここまでリーグ最少失点を誇る。だが、鹿島の9番を背負う男に恐れるものはない。ゴールと勝利を狙うだけだ。

「セレッソは確かにチームとしてまとまっているし、いい選手も多い。ですが、われわれにも負けないくらいタレントがいる。セレッソはシーズン当初から調子がいいですが、それに対してわれわれは序盤はよくなかったですが、今、調子を上げてきている状態です。面白い試合になるでしょう。おそらく互いにチャンスの数はそれほど多くないと思いますが、その限られたチャンスをモノにするのがわれわれになるように全力を尽くしたい」

 現在5位の鹿島と2位セレッソの勝ち点差は12ポイント。首位の川崎フロンターレまでは17ポイント。大きく水をあけられているが、エヴェラウドは直接対決に意欲を燃やす。

「勝ち点で言えば上位2チーム、フロンターレとセレッソはちょっと抜けている。ですが、今回のセレッソ戦はわれわれが差を縮める絶好の機会。お互いにサッカーを知っている選手が多いですが、明日が鹿島にとって良い日になるようにしっかり準備して、勝利を持ち帰りたい」

 ミッションをコンプリートするには、やはり2試合連続得点中のエヴェラウドの活躍が不可欠だろう。本人が描いているというセレッソ攻略のイメージをピッチで実践できるか、注目だ。