サンフレッチェ広島MF茶島雄介は今季、ジェフユナイテッド千葉への期限付き移籍から復帰。川崎フロンターレ戦の大敗を受けて臨む次節、柏レイソル戦に向けて、相手の得点源への警戒心を口にした。

上写真=9月19日の柏レイソル戦に向けて、16日に練習を消化した茶島(写真◎石倉利英)

5失点から巻き返しへ

 サンフレッチェ広島は9月13日の明治安田生命J1リーグ第16節で、川崎フロンターレに1-5で大敗した。14分に先制されて迎えた後半立ち上がりの47分、50分、51分に連続失点するなど、今季最多失点で川崎Fの攻撃力に屈している。

 この試合で控えスタートだったMF茶島雄介は「個としても組織としても、レベルの差を感じた。相手のプレー強度にもついていけなかった」と振り返った。自身は0-3とされたた直後の51分に交代出場したものの、一度もボールに触らないうちに4失点目。「前後半の立ち上がり、集中しなければいけない時間帯でやられてしまった」と反省点を挙げた。

 広島は88分の失点で0-5とされた後、90分に茶島が相手のクリアをカットして前につないだところから、MF浅野雄也が決めて一矢を報いている。それでも本人は「ボールを奪ったら前に押し返すプレー、もう一度前でプレーすることを意識しましたが、あまりできなかった」と、大敗もあって自己評価は厳しかった。

 次節は19日に、アウェーで柏レイソルと対戦する。大敗からの巻き返しに向けて相手の攻撃で警戒すべきは、やはりFWオルンガだろう。前節まで15試合に出場して16得点、得点ランク首位を走るストライカーを封じて勝機を引き寄せたい。

 茶島は昨季までジェフユナイテッド千葉に期限付き移籍しており、柏はダービーマッチを戦うライバルだった。オルンガと同じピッチに立ったことはないが、「何もないところから、一発のロングボールなどでも点を取れる選手」と、その脅威について語る。「集中力を切らさないようにしなければいけない」という守備対応から2試合ぶりの勝利を目指すべく、イメージを膨らませていた。

取材・写真◎石倉利英