北海道コンサドーレ札幌のミシャことペトロヴィッチ監督が今日13日の浦和レッズ戦を前に取材に応じた。チームは現在、8戦未勝利と苦しい状態で、得点できずに勝ち切れない試合が続く。浦和戦で7月26日・横浜FM戦以来の勝利を手にできるか?

上写真=得点力アップに向けて手を加えているミシャ監督。浦和戦で効果は表れるか?(写真◎J.LEAGUE)

浦和はサッカーの方向が変わった

 古巣との試合が、出口になるかーー。札幌は今日(13日)、ホームに浦和レッズを迎える。9試合をぶりの勝利をかけて、戦う対戦相手の印象について指揮官は語った。

「サッカーの方向性が以前とは少し変わって、しっかりとした守備からカウンターを狙うというスタイルに変化している。質の高い選手がいるので、気を付けなければいけない。われわれが不用意な形でボールをロストすれば、相手の狙いであるカウンターの精度も増すだろう。だからマイボールのときのイージーなミスは気を付けなければいけない。
 今回のゲームはここ8試合で2分け6敗と勝てていない現状があるが、私自身は浦和戦について、過去8試合と同じような内容のゲームを選手に勇気を持ってやってもらいたいと思っている。唯一、私が願うのはチャンスに対するゴールの確率をあげてほしいということだ。チャンスにしっかり決め切れるかどうかが明日のゲームの勝敗を左右するのではないかと思っている」

 チャンスを作ってもゴールに結びつかない現状がある。アグレッシブなサッカーを展開しているのは間違いないものの、フィニッシュの精度は欠いてきた。指揮官はその点について、「疲れてくるとやはり集中力を欠く。結果、チャンスの場面で慌ててしまう」と分析。その改善のために選手に対しては「集中力を保つこと」と「チャンスの場面で冷静にプレーすること」の重要性を日々、説いているという。

「チャンスにゴールを決めるというのは、トレーニングを重ねてすぐに解決するものではない。得点を挙げるのは、きゅう覚の有無や生まれ持っての才能という要素も関係してくる。短期間で、それをあげていくのは簡単ではないが、私が選手に話すことで少しでも改善できればと思っている」

 昨季13ゴールを叩き出し、今季もチームトップの5得点を挙げていた鈴木武蔵がシーズン途中で移籍し、フィニッシャーの層が薄くなったのは事実だ。指揮官は、その対策としてハイプレスからショートカウンターでゴールを生む形を模索し、チャンスを作るという点では効果をあげてきた。一方で夏場の連戦で選手の消耗が激しく、フィニッシュ場面で精度を欠いて勝ち切れない試合が続いている。ここ3試合はノーゴール。前節はハイプレスからゴールへのルートを開く形ではなく、ジェイとドウグラス・オリヴェイラを前線に据えて戦ったが、不発に終わった。

「得点する確率を上げるために、どうするか。前節のセレッソ戦はクラシックな高さと強さのある2トップを前に置いてトライした。その中でゴールに近づく形は作れていたが、得点は取れていない。今回の試合でも、相手も変わることもあるし、組み合わせを含めて模索している」

 はたして最適解を導けたかどうか。いずれにせよ、ネットを揺らさなければ、勝利はつかめない。浦和戦に臨むフロントラインはどんな顔ぶれか。指揮官の選択に、注目だ。