9月5日の浦和レッズ戦で今季初、昨季の負傷から復帰後初ゴールを決めたセレッソ大阪FW都倉賢。家族への感謝とともに、古巣の北海道コンサドーレ札幌と対戦する次節への意気込みを新たにしている。

上写真=札幌との古巣対決に向けて、9月8日の練習に臨んだ都倉(写真◎CEREZO OSAKA)

札幌には「すごく感謝しています」

 9月5日の明治安田生命J1リーグ第14節、浦和レッズ戦の48分。7月22日の第6節、ヴィッセル神戸戦以来の先発出場となったFW都倉賢は、MF坂元達裕の右からのセンタリングをヘッドで合わせ、先制点を決めた。

 加入1年目の昨季、5月に右ヒザの前十字靭帯と外側半月板を損傷し、全治8カ月の重傷でシーズンを棒に振った。今季に入って戦列に戻り、ついに復帰後初ゴール。これで勢いに乗ったC大阪は3-0で勝ち、リーグ戦3連勝を飾っている。

 復活ゴールの直後、力強いガッツポーズで喜びを爆発させていたが、家族も同じだったそうだ。9月8日のオンライン取材で都倉は「もちろん妻は喜んでくれましたし、母も、僕が試合に出ているときも、出ていないときも、常に応援のLINEをくれます。家族も一緒に戦っている中で一つの成果が出たのは、僕個人にとっても、支えてくれる家族にとっても、すごくよかった」と振り返っている。

 ただ、娘だけは別のところを見ていたという。「僕の活躍というよりは、髪型を見て『どんぐりちゃん』と言われています」と明かし、笑顔を浮かべた。

 9日の第15節では北海道コンサドーレ札幌と対戦する。都倉にとっては2014年から18年まで5シーズン在籍した古巣。「海外挑戦して成果を上げられず、拾ってもらい、ここまで育ててもらった。すごく感謝しています」と思いを語り、「僕が在籍したときに一緒にプレーしたチームメイトもたくさんいる。コンサドーレに限らず、古巣や元チームメイトが対戦相手にいるのは、キャリアを続けていくにあたっての楽しみ」と続けた。

 C大阪は現在、クラブのJ1通算得点が999点で、札幌戦では節目の1000得点にも期待が掛かる。「過去にヴィッセルのときも、コンサドーレのときも、節目で取れていることは多い」と自信をのぞかせた都倉は、一方で「狙って狙えるものではないですが、いままでセレッソに在籍してきた先輩方が積み上げてきたものの一つの形として、そういう節目は歴史に残ること。僕自身が取るというよりは、明日(9日)の試合が記念すべき日になるように、チームとして頑張っていけたら」と、リーグ4連勝への強い思いを口にした。