FC東京の内田宅哉が9月2日水曜日に開催されるルヴァンカップ準々決勝、名古屋グランパス戦に向けて決意を語った。負ければ終わりのプライムステージをしっかり勝ち抜き、チームに貢献して3度目の優勝に導きたいという。

上写真=ルヴァンカップで自分の力を示したいと内田は話す(写真◎J.LEAGUE)

自分の爪あとを残せるように

 2週間前にリーグ戦で対戦した名古屋と、ルヴァンカップの準々決勝で再び相まみえる。前回対戦は、球際バトルと切り替えの早さで相手を上回り、ホームで1-0の勝利を収めた。

 同試合で81分からピッチに登場し、リードを守って試合をクローズさせることに貢献した内田宅哉が、今季2度目の名古屋戦を前に、取材に答えた。

「ここ最近、名古屋に勝てていますし、相性はいいのかなという感じはあります。自分自身も結果を残したいし、今年は3回勝てば優勝と、目標であるタイトル獲得にもつながるので、そこはチーム全員で目指していきたいです」

 新型コロナウイルスの影響もあり、今年は大幅にレギュレーションが変更された。ACLに出場しているFC東京は準々決勝から登場し、1回戦制のトーナメント戦(プレイムステージ)を戦う。つまり、内田の言う通り、準々決勝、準決勝、決勝で勝てば、カップを掲げることができる。

 準々決勝の組合せを決めるオープンドロー(抽選)を担当した内田は、FC東京にとっての『初戦』をホームゲームとした。「とりあえず、ホームを引けたのは良かったなと。そこだけです。相手はどこにしろ勝たないといけないので、まずはホームで試合ができる番号を引けたことが良かった」と振り返るが、重要な一戦をホームで迎えられるのは大きい。

「09シーズンに、米本(拓司)選手が活躍して優勝したことは、しっかり見ていたわけではないですが、何となく知っています。U-15深川時代の同級生の杉岡大暉選手(現鹿島アントラーズ)が湘南ベルマーレ時代に優勝した18シーズンの決勝はよく覚えていますね」

 同級生の杉岡がMVPを取ったのは2年前。内田自身がその場所にいても何ら不思議はないということ。

「試合に出て、自分ができていること、できてないことも自分の中で整理できてきましたが、その中で、もっとはっきりしとした爪あとを残さないといけないなというのもあります。チームの一員としてできることは広がってきていると思うので、そこは自信をもってこれからもやっていきたい。ケガ人が戻ってきてからの立ち位置も大事になってくると思っています。チームが勝つことが大前提ですが、その中でも自分の爪あとを残せるようにもっとやっていかないといけない」

 自らの手で、チームに3度目の聖杯を。内田がルヴァンカップに懸ける思いは強い。