明治安田生命J1リーグはこの週末に第13節を迎える。ちょうど1週間、試合がなかったことでセレッソ大阪もオフを挟んでのトレーニングとなった。オンライン会見でロティーナ監督は次の9連戦に向けた準備について語った。

上写真=相手がどこだろうと変えない。ロティーナ監督の信念は強いのだ(写真◎Getty Images)

「トレーニングの量は増えました」

 8月に7連戦、1週空いてからまた9月いっぱいまで9連戦。タフな日程はまだまだ続くが、ちょうどこの週が「お休み」となったことで、セレッソ大阪も2日間をオフにしてリフレッシュに当てたという。

 ロティーナ監督自身は「妻と近くのカフェへ出かけたぐらい。人の多い観光地には行っていません」と新型コロナウイルスへの警戒を解くことはなかったが、「貴重なオフでした。8月は試合が多くて疲れが溜まっている選手がいましたし、9月になればまた過密日程になるので、良いオフになりました」と選手たちの様子を見てコンディションが戻りつつあることを実感したようだ。

 明治安田生命J1リーグ第11節で川崎フロンターレに2-5で敗れたものの、続くベガルタ仙台戦ではしっかりと2-1で勝利。負けを引きずらないままオフを迎えたことも大きかっただろう。そんな貴重な1週間は、ほかにもいろいろなプラス材料を運んできた。一つは、プレーのアップデート。

「回復もそうですし、試合への準備もしました。9月はまた練習時間が少なくなるので、しっかりした準備をしていく必要あったので、これまでの週よりもトレーニングの量は増えました」

 密度の濃いトレーニングを行って、まずは9月までの9連戦を戦い抜くだけのベースを再構築していった。

 もう一つは、ケガ人の復帰だ。木本恭生、西川潤、都倉賢は復帰しているとのことで「試合でプレーできる状況ですし、招集のオプションに入っています」と明かしている。5人交代制の中で、起用できる選手の幅が広がることは連戦のマネジメントに大きな影響を与えるだけに、ロティーナ監督がどんなメンバーを起用してどんな選手を交代で投入するのか、見る側の楽しみも増すだろう。

 次節は横浜FCが相手。

「いまの結果が出ているのは、いい選手がいる証拠です。前線に興味深い選手たちが揃っていると思いますが、私たちは常に相手の特徴をつかむ準備していて、自分たちのやり方で守備をすることが重要だと思っています」

 これまでと同じように自分たちのスタイルを貫いていく、という意思表示である。